何種類ものお風呂やサウナを楽しんだ後は、食堂でとんかつ&ビールやスイーツ&コーヒーを、眠くなったらリクライニングベッドでうとうとと。そんな"極楽浄土級の癒やし"がどこにあるかというと、実は都内のスーパー銭湯なのだ。

天然のひすいを敷き詰めた露天風呂からは、東京スカイツリーも望める

翌朝9時まで利用可能

今回紹介する「浅草 ROX まつり湯」は、東京下町・浅草のど真ん中に位置している。東京メトロ銀座線・東武伊勢崎線・都営浅草線・つくばエクスプレスと、なんと4駅からアクセス可能。ちょっとしたスキマ時間にもふらっと立ち寄れるのがうれしい。

こちらは月~土曜日は10:30から翌日9:00まで営業しているため、ここで夜を明かすことも可能(日曜日は~23:00)。時間を気にせずゆっくり滞在できるのも魅力である。訪れる人はというと、地元住民や界隈で働くビジネスマンに加え、浅草と言う土地柄からバックパッカーや外国人観光客の姿も目立つ。

そのような状況からか、フロントには英語表記のパンフレットが用意されており、入館手順や日本式入浴マナーの説明が記されている。館内は英語をはじめいろんな言語の会話が飛び交う、浅草ならでは雰囲気が楽しい。

11種の個性的なお風呂と3種のサウナ

さて、浴室へ。手前にかぶり湯、そのすぐ横にあるのがフローティングタイプとボディマッサージタイプの2種類がそろった寝湯コーナー。のっけから寝転がって入浴ができるからって、ここで寝ちゃわないようご注意を!

手前にあるのが寝湯コーナー。様々な湯が楽しめる

フローティング浴は泡の勢いが強めで、浴びている内に身体が軽くなっていくのを実感できるだろう。ここで一気に疲れを飛ばしたところで次の浴槽へ。浴室内のお風呂の種類は11種もある充実ぶり。トルマリン風呂をはじめとし、ほかの施設ではあまり見かけない個性に富んだお風呂がズラリとそろっているため、次から次へとハシゴ入浴ができてしまう。

トルマリン風呂もオススメ

中心ゾーンには、温泉を再現したかわり湯、海水風呂、トルマリン風呂、アロマ薬湯、水風呂が続く。ひととおりのハシゴが終わる頃には、もう身体全体はポッカポカ! そのあとは、お気に入りの浴槽に今度はじっくり浸かってみるのもよし、1番奥にあるサウナエリアになだれ込むのもよし。お風呂の種類が充実したまつり湯ならではの、自分にあった楽しみ方を見つけていただきたい。

サウナだけでも3種類。ミストサウナ(女湯のみ)、テルマリウムサウナ、ドライサウナの3タイプの中から、その日の体調や好みに応じてチョイスしてみよう。

テルマリウムサウナではスチームが身体の芯まで温めてくれる

地上30mの露天風呂で一望す

さらに浴室の外には庭のようなスペースが併設されており、ほてった身体を外気で涼ませてみることもできる。ガラス張り浴室なので、室内から露天スペース全体が見渡せるようになっている。扉を開け外に出てみると、露天風呂と滝の修行的なうたせ湯が1席分。「都心で露天風呂ってのぞかれない? 」と不安に思った人、どうぞ心配なさらずに。高いフェンスが設置されていてため、外からの視界はシャットアウトされている。

フェンスには特殊なシートが施されており、入浴客側からはフェンス越しに外を見ることになる。すぐそばにあるのが東京スカイツリーだ。幾度となく見た東京スカイツリーでも、きっと裸で見るのは初めてだろう。露天風呂の壁には「地上30m(7階)の露天風呂です」と書かれたPOPが掲出されており、都心ど真ん中、それもビルの7階で露天風呂につかることのできるロケーションにあらためて感動を覚える。

「リラックスルーム」にはテレビ付きのリクライニングシートも完備

なお、こちらには極上のお風呂のほか、ボディケアやフットケア、さらには韓国式アカスリやインド式ヘッドセラピーなど、様々な癒やしを提供する「ボディケア&エステ」のコーナーも完備。そしてボディケアやお風呂のあとは、「リラックスルーム」でのんびりしても、「とんかつ 新宿さぼてん」「上海キッチン」などのメニューもそろえた「食事処 かんぱい」に立ち寄ってもいいだろう。

100種以上のメニューをそろえる「食事処 かんぱい」

「週末はお風呂に行きたい! 」という人、平日でも簡単にアクセスできるお風呂が、実は都内にもあったりするのである。ぜひそんなスーパー銭湯を日常の中で活用していただければと思う。

※記事中の価格・情報は2015年2月取材時のもの