NECとFashionTVは11日、スマートフォンやタブレット端末で服を撮影して、ECサイトで取扱う同系統の服やコーディネートを表示するサービス「GAZIRU-F(ガジル-エフ)」の提供を開始した。法人向けとなるが、サービスが広まれば、消費者にとっても利便性の高いものとなりそうだ。

同サービスには、NECの中央研究所が開発した画像の色・柄を認識、検索する技術を活用。ECサイトのアプリに同技術を搭載することで、スマートフォン・タブレット端末のカメラで服を撮影し、画像から色や柄をアプリに自動認識させ、ECサイト内で扱う画像と照合、同系統の服を瞬時に検索、表示が可能になるという。

GAZIRU-Fの仕組み

同サービスの利用で、ECサイト事業者は、売りたい服を順番に表示する、服をコーディネートとして組み合わせて紹介するなどの販売手法が取れるようになる。消費者側も同系統の服を手軽に探し出し、その服を含めたコーディネートの閲覧が可能になる。

両社は同サービスについて、アクセス数や商品販売数に応じて課金するアフィリエイト形態で販売し、2016年までに20社への導入を目指す。また、来春に、ファッションビジュアルマガジン「persona.」のアプリに同サービスを搭載することを検討しているという。