小型軽量のミラーレスカメラ、オリンパス「PEN Lite」シリーズの最新作として「OLYMPUS PEN Lite E-PL7」が登場した。クラシックカメラ風のデザインを上位の「PEN」シリーズから継承しつつ、独自の下開き液晶モニターや、「OM-D E-M10」ゆずりの3軸手ブレ補正機能を搭載したモデルである。その実写レビューをお伝えする。
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オリンパス、自分撮りとスマホ連携を強化した「OLYMPUS PEN Lite E-PL7」(2014年8月28日)
まずは外観を見てみよう。ボディは、高さを抑えたやや横に長い長方形デザインを採用する。昨年6月に発売された既存モデル「OLYMPUS PEN Lite E-PL6」に比べた場合、ボディの幅と高さ、奥行きはそれぞれ若干増え、重量は32gほどアップした。
これまでの同シリーズとデザイン上で大きく異なるのは、ボディの前面から両側面にかけてを、ややソフトな感触を持つ革風の素材で覆ったこと。見た目の印象は、昨年5月に発売された上位モデル「OLYMPUS PEN E-P5」に近い。
加えて、E-P5とのデザイン上の共通点として、従来はメーカー名だけだった前面のロゴが「OLYMPUS PEN」というブランド名の表記になったことや、レンズ取り外し用のボタンが四角い形状から丸形になったことも挙げられる。全体としては、適度に高品位な雰囲気を漂わせつつ、親しみやすさも感じるデザインだ。
ボタンやダイヤルなどの操作部についても、E-PL6からさまざまな変更が見られる。特に大きいのは、背面の十字キーのまわりにあったコントロールダイヤルが、天面のシャッターボタンのまわりに移動したこと。また再生ボタンと消去ボタンの位置は、従来の背面左上から右下へと移った。これによって、再生の操作が右手だけで素早く行えるようになった。