台湾ASUSTeK Computerは3日、同社ゲーミングブランド「R.O.G.」(Republic of Gamers)に関するプレスカンファレンスを開催。R.O.G.の最上位マザーボードとなる「MAXIMUS VII FORMULA」や、デュアルRadeon R9 290Xグラフィックスカードの「ARES III」などを発表した。

まずは昨日に引き続き、ASUSのJonney Shih会長が挨拶

今日も会場のプレスはエキサイティング!(いいから座れ)

IntelのZ97チップセットを搭載するR.O.G.マザーボードとしては、すでに「MAXIMUS VII HERO」や「同 RANGER」などが発売されているものの、フラグシップである「FORMULA」の登場を心待ちにしている人は多いだろう。

今回公開されたMAXIMUS VII FORMULAの外観は、前世代の「MAXIMUS VI FORMULA」と非常に良く似ている。空冷/水冷両対応のヒートシンクを搭載し、熱の吸収を防ぐROG Armorでカバーされているが、ヒートシンクは新しい設計になっており、冷却性能が向上しているそうだ。順当に、SATA Expressコネクタも追加されている。

「MAXIMUS VII FORMULA」がついに登場。外観は前世代に近い印象

クーラーは銅を採用した「CrossChill Copper」になった

また長らく新製品が登場していなかったAMD向けには、今回初めて、Socket FM2+向けのモデルを投入する。製品名は「CROSSBLADE RANGER」となっており、従来Socket AM3+向けで使われていた「CROSSHAIR」からシリーズ名称も変わった。Intel製のLANコントローラや、「SupremeFX 2014」オーディオなどを搭載する。

AMDユーザー待望の「CROSSBLADE RANGER」

バックパネル側。VGA、DVI、HDMIの各端子が見える

そして注目は、Radeon R9 290Xをデュアル搭載するというグラフィックスカード「ARES III」。デュアルGPUとしては、すでにR9 295X2搭載カードが発売となっているが、ARES IIIはオリジナルの水冷VGAクーラー(EK Water Blocksのカスタマイズ品)を採用したことで、1スロット厚を実現したのがポイントだ。

これが「ARES III」。確かに1スロット厚だが、大きさはある感じだ

動作デモはなかったものの、組み込んだ状態のシステムの展示があった

現在開発中のため仕様は変更になる可能性があるとのことだが、説明員に確認したところでは、コアクロックは1,030MHz程度と、R9 295X2以上になるようだ。ただ補助電源コネクタが8ピン×3個となっており、消費電力の大きさは少し気になる。

補助電源コネクタは8ピン×3個。消費電力は覚悟が必要のようだ

数量限定モデルになる模様で、生産数は全世界で500個。レーザーで刻まれたシリアルナンバーも付いている。なお価格は未定だが、説明員によれば「GeForce GTX TITAN Z(店頭価格は30万円台後半~)よりは安くなるよ」とのこと。そりゃそうだろう…。