「IFA 2014 Global Press Conference」(IFA 2014 GPC)が、2014年4月24日~26日までの3日間、トルコ・アンタルヤ/バレクで開催された。

IFA 2014 GPCは、メッセ・ベルリンが毎年秋にドイツ・ベルリンで開催しているコンシューマエレクトロニクスショー「IFA」に向けた、報道関係者向けプレイベントで、毎年この時期に開催される。全世界約50カ国から、約300人の報道関係者が参加。IFA 2014の開催概要のほか、コンシューマエレクトロニクスの最新動向などについて説明が行われた。

IFA 2014 GPCが開催されたトルコのアンタルヤは古都として知られる

IFA 2014は2014年9月5日~10日までの6日間、ドイツのベルリン国際見本市会場で開催されることになる。今回の開催テーマは、「Official Partner of THE FUTURE」となっている。IFAは、1924年から開催されている家電イベントで、かつては2年ごとに開催されていたが、毎年開催に移行。開催時期がクリスマス商戦前の新製品投入時期に合致することから徐々に存在感を高め、日本の電機メーカーを含む世界各国の主要電機メーカーが新製品や新技術を発表する場としても注目を集めてきた。

IFA 2014は、2014年9月5日~10日までの5日間

今回の開催テーマは「Official Partner of THE FUTURE」

メッセ・ベルリンのCEOであるChristian Goke氏

今回のIFA 2014 GPCの会見で、主催者であるメッセ・ベルリンのCEOのChristian Goke氏は、「最も売り上げが大きいクリスマスシーズンを前に、新たな製品や技術が一堂に集うことになる」と語り、IFAがここ数年で高い注目を受けていることを裏付けるように、スライド上にいくつかの数字を示してみせた。

たとえば、報道関係者の参加数は、2001年のIFA 2001で約1,000人だったのに対して、2010年には1,887人、2011年には2,181人、2013年には2,360人へと増加していることが示された。また、2010年にはIFAへの来場者数のうち、海外からの来場者が25%であったのに対して、2013年には47%が海外からの来場者になったという。このうち、米国およびカナダからは前年比5%増であるのに対し、トルコからは20%増、韓国からは27%増、中国および香港からは52%増、UAEからは85%増となったことを明らかにする一方、日本からの来場者数も38%増と大幅な増加になっていることが明らかにされた。

【左】報道関係者の来場が増加しているのは注目度が高まっている証 【右】日本からの来場者数も増加している

ソニーの平井一夫社長の名前をあげながら、メーカーの経営トップの関与を強調

さらに、ソニーの平井一夫社長をはじめとする、全世界の電機メーカーの経営トップがIFAに対してコミットしていることを、具体的な個人名を挙げながら紹介。世界中の電機メーカーが注目していることを強調してみせた。

Goke氏は、「コンシューマエレクトロニクス、通信/IT、家電製品ともに市場は成長しており、それに合わせてIFAも成長を遂げている」と述べた。GfKの調べによると、世界の家電市場は、2014年には前年比1%増となり、2015年には5%増になると予測している。世界の経済状況の改善だけでなく、テレビやPCの売り上げ増が貢献。さらに、中東、アフリカ、南米、インドをはじめとするアジアの新興市場が牽引するという。