【レビュー】

自社製コントローラ採用の最新SSD「Intel SSD 730」を試す - 性能に加えて信頼性に大きな期待

1 "データセンターのDNAを受け継いだ"製品

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SSDは、HDDの代わりに利用することで、PCのボトルネックであったストレージ性能を大きく向上させることができるため、ここ数年、人気を集めているパーツである。以前は、非常に多くのSSDブランドが乱立していたが、最近は、SSDブランドも淘汰が進み、人気のあるSSDベンダーは数社に限られるようになっている。

Intelはその中でも、人気の高いSSDベンダの一つであり、コンシューマ向けとエンタープライズ向け(データセンター向け)にそれぞれ製品をリリースしている。そのIntelが3月13日に発表したのが、コンシューマ向けSSDの新製品「Intel SSD 730」(以下SSD 730)だ。今回はこのSSD 730を試用する機会を得たので、そのパフォーマンスについて検証してみた。

第3世代の自社製コントローラと自社製NANDフラッシュを搭載

SSD 730は、コンシューマ向けの2.5インチSSDであり、2013年7月に登場したSSD 530の上位モデルとなる製品だ。インタフェースはSATA 3.0(6Gbps)で、容量は240GBと480GBの2モデルが用意されている。

240GBモデルのシーケンシャルリードは最大550MB/秒、シーケンシャルライトは最大270MB/秒、480GBモデルのシーケンシャルリードは最大550MB/秒、シーケンシャルライトは最大470MB/秒とかなり高速だ。

ランダム性能は、240GBモデルの4KBランダムリードが最大86,000IOPS、4KBランダムライトが最大56,000IOPS、480GBモデルの4KBランダムリードが最大89,000IOPS、4KBランダムライトが最大74,000IOPSと、こちらもなかなかのハイパフォーマンスを誇る。厚さは7mmで、一般的な2.5インチHDDよりも薄く、Ultrabookでもよく採用されているタイプだ。

■スペックまとめ
データ容量     240GB 480GB
フォームファクタ     2.5インチ 2.5インチ
シーケンシャルリード(最大) 550MB/s 550MB/s
シーケンシャルライト(最大) 270MB/s 470MB/s
ランダムリード(最大) 86,000IOPS 89,000IOPS
ランダムライト(最大) 56,000IOPS 74,000IOPS
保証         50GB/日(5年間) 70GB/日(5年間)

SSDは基本的に、NANDフラッシュとコントローラ、バッファ用DRAMから構成されており、特に性能を左右する重要なパーツが、NANDフラッシュとコントローラである。SSDベンダの中でも、自社でNANDフラッシュとコントローラを開発しているところは、かなり少ない。

Intelは、その数少ないSSDベンダの一つであり、SSD 730では、20nmプロセスのNANDフラッシュ(MLC)と第3世代の自社製コントローラを搭載していることが特徴だ。実は、Intel製SSDでも、すべての製品が自社製コントローラを搭載しているわけではない。主にエンタープライズ向け製品で自社製コントローラを採用し、コンシューマでは「X25-M」シリーズの後継であるSSD 5xx/SSD 3xxといった製品では、SandForce製コントローラが採用されている。

Intelは、信頼性と耐久性が要求されるデータセンター向けSSDとして「SSD DC S3500」や「SSD DC S3700」をリリースしているが、SSD 730は、データセンターのDNAを受け継いだ製品であるとアナウンスされており、SSD DC S3500やSSD DC S3700に搭載されているものと同じか、それをベースにしたコントローラを採用していると思われる。IntelによるとSSD 730では、チューニングにより、コントローラの速度が従来比50%アップ、NANDフラッシュのバス速度が従来比20%アップしているとのことだ。

1日70GBの書き込みで5年間保証の高い耐久性

SSD 730のウリは、高い耐久性と書き替え回数である。保証期間は5年だが、上位となる480GBモデルでは、1日最大70GBの書き込みが保証されている(240GBモデルは1日最大50GB)。他社のコンシューマ向けSSDでは、1日最大20~50GB程度が一般的であり、SSD 730は、ワンランク上の耐久性を持つといえるだろう。

SSD 730の表面。ドクロのイラストが特徴だ

SSD 730の裏面

前述した通り、SSD 730は240GBモデルと480GBモデルがあるが、今回は茶箱の480GBモデルを試用した。SSD 730は表面に、ドクロのイラストが描かれていることが特徴だ。このドクロは、Intelの最上位製品であるExtremeシリーズを示すものだ。筐体内部に入れてしまうと、通常は外から見えなくなってしまうが、こうしたこだわりはうれしい。また、SPEED DEMONロゴが描かれたシールも付属している。

SSD 730のパッケージ。今回試用したのは、茶箱だが、青色の化粧箱入り製品も販売されている

「SPEED DEMON」シールも付属している

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インデックス

目次
(1) "データセンターのDNAを受け継いだ"製品
(2) ベンチマークテストでパフォーマンスをチェック
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