Basemark CL v1.1(グラフ49と50)

Rightware
http://www.rightware.com/benchmarking-software/basemark-cl/

ゲーム系はこの位にして、最後にOpenCL系を。ということでまずはBasemark CLである。ベンチマーク方法はこちらであるが、なぜか今回GTX 650 TiとGTX 760に関しては、Basemark CLを動かすと4つ目(Wave Simulation)で一般保護違反でベンチマークそのものが落ちてしまった。

ドライバの関係かとも思ったのだが、GeForce Driver 334.69 Betaをあててみても状況が変わらず、今回はデータ無しである。これでGTX 750 Tiも駄目ならテストそのものを省いたのだが、なぜかGTX 750 Tiでは問題なく完走した。

グラフ49がOverallである。Basemark CLは16のテストからなり、これを大きく4つにまとめた上で独自のScoreの形で示している。もっともScoreは(計算の際の重み付けはテストごとに違うが)処理速度に比例する形なので、この値がそのまま性能に比例していると考えて問題ない。

で、グラフを見てみるととにかくGTX 750 Tiの値はR7 265の半分程度というか、R7 260よりもちょっと低く、R7 250Xあたりといい勝負といった結果に終わっている。

グラフ50は16のテスト結果をそれぞれ示したもので、結果の値の桁が結構違う関係で横軸は対数軸にさせていただいている。テストによってはR7 265並み(Mandelbulb Rendering)なものもあれば、3倍以近い性能差があるもの(Image Surface SmoothingとかVideo Surface Smoothing)もあり、要するに一律に悪いわけでなく得手不得手があるという話だが、どうも現行の構成(それがMaxwellのアーキテクチャの問題なのか、ドライバの問題なのかまでは今回判断できない)では不得手が多そうな印象であった。

このあたりはNVIDIAのOpenCLに対する取り組みの問題、とすることもできなくはないが、次のSandraの結果を見る限り「んじゃCUDAなら高速か」というとそういう訳でもなさそうで、要するにこのグレードのGPUへのGPGPU的な最適化がまだ甘い、ということなのかもしれない。