Basemark CL v1.1

Rightware
http://www.rightware.com/benchmarking-software/basemark-cl/

フィンランドのRightwareのリリースするOpenCL用ベンチマーク。ちなみにRightwareを創業したのは、前FutureMark USAのCEOだったTero Sakkinen氏だったりする。

同社はFuturemarkのMobile向け部隊がごっそりスピンアウトして作られた会社で、Sakkinen氏曰く「PC Marketそのものは縮小傾向にあるから、PCMarkとか3DMarkと直接競合するような製品は作らない」(実は氏が来日した折にインタビューをしているのだが、まだ記事にできてません。すいません)というわけで、ちょっと違った種類のベンチマークとGUI作成ツールをリリースしている。

BaseMark CLはその一つで、OpenCLの性能評価に特化したベンチである。このツールそのものは開発者向けに販売するものであるが、プレス向けに評価用のライセンスを同社から入手可能であり、今回もこれを利用してベンチを入手した。

さてこのBasemark CL、起動するとまずはモードが出てくる(Photo17)。次がプラットフォームの選択(Photo18)で、複数のOpenCLプラットフォームがある場合はここで選択する事になる。

Photo17:性能評価の場合はOptimized modeを使う

Photo18:ここはRichlandの場合も同じだった

次が対応デバイス(Photo19)で、GPUを使うかCPUを使うかの選択で、ここはGPU側を選ぶ。するとやっとメニューが表示される(Photo21)ので、ここからテストを選ぶ事になる。テストそのものは4カテゴリー16種類あり、これを実行し終わると(Photo22)、結果が出力される(Photo23,24)。

Photo19,20:SpectreはKaveriのGPUのコード名と思われる。ちなみにRichlandの場合はDevastatorと表示された

Photo21:通常は右下のRun All Testを選べばよい

Photo22:これはSoft Bodyのテストで、剛体(中央のもの)にSoft Bodyの布(画面上の方にちょっとだけ見えてる黒い奴)を被せるというもの

Run All Testを実施すると、こんな具合にまずOverall Scoreが示される

個別のテストについても、平均値だけでなく最大/最小/中央/加重平均/個別フレームレートが全部示される。このあたりはまさに開発者向けといった趣

さて今回はダイジェストということで、個別のテスト結果は後回しにしてOverallのみをグラフ44に示した。スコアの出し方は別途計算式があるが、基本はフレームレートに比例してスコアが増えると考えてよく、ほぼ全てのテストでKaveriがRichlandを大きく上回るスコアになっている。