この冬注目の、そして買ってみたいWindowsタブレット & 2in1 PC - 10型～13型クラスの2in1 PC編(その1)

2013年の秋冬商戦では、10～13型クラスでタブレットでもノートPCでも利用可能な、タッチ対応のWindows 8 / 8.1搭載デバイスが激増した。このジャンルの製品は「ピュアタブレット」と呼ばれるキーボードがないモデルと、ノートPCとタブレットの二通りに使える「2in1(ツーインワン)」と呼ばれるモデルに分類される。

この冬注目の、そして買ってみたいWindowsタブレット & 2in1 PC

■8型タブレット(日本エイサー/デル/東芝/レノボ・ジャパン)
■10型～13.3型 2in1 PC その1(富士通/日本マイクロソフト/ASUSTeK Computer/シャープ)
■10型～13.3型 2in1 PC その2(ソニー/NEC/東芝/パナソニック)
■10型～13.3型 2in1 PC その3(デル/レノボ・ジャパン/日本ヒューレット・パッカード)
■14型以上 2in1 PC(ソニー/レノボ・ジャパン)

さらに2in1デバイスは、キーボードと液晶ディスプレイが分離/合体する「デタッチャブル」タイプ(液晶ディスプレイ部分がタブレットになる)と、ノートPCからタブレット形状への変形機構を採用した「コンバーチブル」タイプに分かれる。持ち運びやすさやバッテリ駆動時間といった携帯性については、ピュアタブレットやタブレットスタイル時のデタッチャブルタイプが上だ。文字の入力しやすさやインタフェース類の充実度は、コンバーチブルタイプが勝る場合も多い。利用スタイルに応じて最適なモデルを選ぶといいだろう。

種類が多いだけあって、各メーカー各モデルのスペックや機能の違いも多岐にわたっている。例えば、CPUはインテル「Core」「Celeron」「Atom」の3種類で、主流は処理能力が高くノートPCでも一般的なCoreシリーズだが、省電力性に優れパワーも向上した「Bay-Trail」世代のAtomシリーズ搭載機も増えた。

メモリ容量は2GB～4GBが中心。規格としては、PC向けの低電圧DDR3メモリ「DDR3L」か、より低電圧でモバイル端末向けの「LPDDR」が使われているモデルが多い。ストレージ容量は64GB～128GBが主流だが、アクセスが高速で容量の多いSSDか、軽量&低消費電力のフラッシュメモリ(eMMC)が採用されている。HDD搭載モデルは少ない。また、メーカー直販モデルでは、CPUやメモリ、ストレージをより高性能なパーツに変更できる場合もあるので、店頭モデルよりパワフルなマシンを求める人におすすめだ。

液晶ディスプレイの解像度については、1,920×1,080ドットのフルHD表示が標準的になった。ハイエンドモデルの中には、より高精細な2,560×1,440ドットあるいは2,560×1,600ドットのIGZO液晶を採用しているものがあり、逆にエントリークラスでは1,366×768ドットと解像度が低いモデルもある。マルチタッチは5点対応と10点対応に分かれるが、実際の使用ではほとんど変わらないだろう。

そのほかの機能を見てみると、無線機能はIEEE802.11a/b/g/nとBluetooth 4.0、センサー類は加速度、照度、地磁気、ジャイロの4種類、Webカメラ搭載でインタフェース類はUSB 3.0とHDMI、メモリカードリーダ、という構成が一般的だ。持ち運び時に重要な要素となる重量については、タブレットタイプで600g～800g、2in1タイプで1kg～1.4kg前後が標準的である。基本スペックだけでもこれほどバラエティに富んでいるわけだが、さらに本体デザインや添付のソフトウェア、バッテリ駆動時間など、まだまだ考慮するべきポイントは多い。

そこで、2013年秋冬モデルとして発売された10型～13型クラスのWindows 8 / /8.1搭載タブレット、2in1 PCを、3回に分けてまとめていく。ピックアップしたところ全17モデルもあって改めて驚いたわけだが、今回取り上げるのは以下の6モデルだ。