麺を押し出す部分を正面から見たところ。丸穴小のフランジを装着してある。シャワーみたいな見た目だ

最初に五割そばを試してみる。本当は十割とか二八そばとかを作りたいところだけれど、さすがに小麦粉が少ないとつなぎが難しいという判断から、付属レシピブックに載っていた五割そばにしてみた。

材料は、そば粉と中力粉を125gずつ。これは付属の粉計量カップで1/2の量で、ちょうど2人前くらいだ。粉とは別に、山芋をすりおろしたものを30gと、オリーブオイル小さじ1杯、水75ccを混ぜたものを用意しておく。

撹拌器とスクリューをセットした内部に、そば粉と中力粉を混ぜたものを投入し、<全自動>ボタンを押した。撹拌器がグイグイグイと回転を始める。1回転で、手で6回こねた状態を実現するそうである。山芋とオリーブオイルと水を混ぜた混合液を、ふたの隙間からたらたらと垂らす。途中で撹拌器の回転が逆向きになり、さらにこねを続ける。

そば粉と中力粉をよく混ぜた粉を本体内部に投入してふたを閉め、<全自動>ボタンを押して、撹拌器の回転が始まったら用意した混合液を少しずつ入れていく

自動でうまくいかないときや、撹拌時間を自分で調整したいときは、<撹拌>や<麺出>のボタンを押して手動で操作すればOK

5分経って、こねが終了。出来上がった生地を押し出す工程に入る。フランジは「丸穴小」を装着してある。正面から見ると、水族館で見るチンアナゴ(ムーミンのニョロニョロみたいな生き物)のように麺が押し出されてきた。

スクリューの回転に応じて、少しずつ、少しずつ、麺の長さが増えていく。押し出された麺に指で打ち粉(そば粉)をふりかけつつ、ある程度の長さになったら切って、また麺が押し出されてくるのを待ち、打ち粉をふり……を繰り返していく。

やがて、本体内部にあった粉のほとんどが麺となって押し出された(構造上、どうしても若干の粉は内部に残る)。<全自動>ボタンを押してから仕上がりまで約18分というが、おおむねその程度の時間で終了。2人前の"打ちたて"のそばが目の前に出現した。

麺が押し出されてきた! しばらく待つと、麺はどんどん長くなる。打ち粉のそば粉をふりながら、30cm程度の長さになったらいったんカットする。打ち粉のふり方がよくなかったのか、出てきた麺がくっつきがちだったのはひとまずご愛嬌