CineBench R11.5(グラフ86~87)

MAXON Computer GmbH
http://www.cinebench.com/

このクラスのCPUでこれをやるのは無茶、という話はもちろんわかった上で、それでも生のIPCを比較するには割と手頃だろう、ということで実施してみた。まずグラフ86はCPUレンダリングの結果である。

One CPUの方で比較すると、動作周波数が10%低いKabiniが18%高いスコアを出しているわけで、同一周波数だとすると30%ほどKabiniが高いという計算になる。

All CPUでは当然4コアのKabiniの方が有利であるが、こちらも仮にKabiniが2コアとしても0.75になるわけで、動作周波数の違いを勘案するとKabiniの方がIPCで27%ほど高い計算となる。

グラフ87は、今度はOpenGLを使ってのレンダリングの例であるが、こちらもKabiniが40%強高速な計算となる。特にE-450コアの場合、GPUは定格508MHzであるが、Turbo Coreで最大600MHz駆動となる(A4-5000は500MHz)。

もしこのRendering中にTurbo Coreで600MHz駆動だったとすると、同一周波数での性能差は70%ほどになる計算だ。実際どの程度か、というのは確認できないが、CPUだけでなくGPU側のコアの効率も良いことがここから推定できる。

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