カシオ計算機のコンパクトデジタルカメラ「EXILIM」シリーズの最新モデル「EX-ZR700」(以下、ZR700)と「EX-ZR400」(以下、ZR400)。ともにレビュー記事を掲載しているが、今回は当コーナーですっかりおなじみとなったカシオ計算機の西坂氏を直撃。気になる新機能と新装備について聞いてきた。

【レビュー】
実用性抜群の光学18倍ズームとトリプルショットが楽しい - カシオのコンパクトデジタルカメラ「EXILIM EX-ZR700」
【レビュー】
カメラまかせでサクサク撮れる! ハイコスパなスタミナ多機能モデル - カシオ「EXILIM EX-ZR400」

「EX-ZR4700」(写真左)、「EX-ZR700」(写真右)

ZR700は、西坂氏自身が欲しかったカメラ

―― まず、新製品であるZR700は、シリーズ中でどんなポジショニングになるのでしょうか。

カシオ計算機 QV事業部 西坂信儀氏

西坂氏「ZR700は、フラッグシップモデルのEX-ZR1000同様、EXILIMエンジンVer.3をベースとした新世代EXILIMです。さらに、光学18倍ズームレンズと強力なレンズシフト式手ブレ補正機構を装備したことで、家族旅行や学校行事などあらゆる場面で便利に、手軽にお使いいただけるファミリーモデルの王道と考えています。

ZR400も、EXILIMエンジンVer.3を採用しています。EXILIMシリーズのコンセプトである"簡単・キレイ"を守りつつ、撮影可能な枚数が約515枚というシリーズ最高のバッテリ寿命を実現しました。最新EXILIMの基本機能と性能は魅力だけれど、18倍ズームは使わない、というお客様にはこちらもオススメですね」

―― 515枚という驚異の省電力設計はすごいですね。カタログを拝見すると、ZR700でも撮影可能枚数は約470枚と、かなりの省電力設計になっていますが…。

西坂氏「画像処理や表示、駆動系などのアルゴリズムを大きく見直して改善しました。これはZR700もZR400も同じなのですが、ZR700は18倍ズームの駆動やレンズシフト式手ブレ補正機構の動作があるので、そのぶんどうしてもバッテリを消費するんですね。とはいえ、コンパクトデジタルカメラでは200枚台の機種も珍しくないので、そういう意味では優秀かなと思います」

「EX-ZR300」はEXILIM ZRシリーズの名機(写真左)。それが正統に進化したのが「EX-ZR400」(写真右)。ZR400のボディデザインもZR300の流れを汲む

―― ZR400は、外観もEX-ZR300に近いですね。このことからも、ZR300が正統進化したモデルであることが分かります。

西坂氏「そうですね。ボディに関してはZR300のデザインが予想以上に好評で、かつユーザーのみなさまに認知されていたという理由もあります」

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