神奈川のパシフィコ横浜で開催されている「CP+2013」のソニーブースでは、目立った新製品の発表こそなかった代わりに、ソニーがテレビ分野で推し進める「4K」をテーマにした展示が前面に押し出されたものとなった。
ソニーブースのテーマは「4K」。1月に米国で開催された家電見本市「InternationalCES」でも注目を集めた、従来のテレビの4倍の解像度を持つディスプレイ技術で、これから家電メーカーが全力で推し進めようとしている規格だ。ブースの前面には5台もの4Kテレビが並べられ、それぞれのテレビに美しい画像が映し出されていた。ブース内にも4Kに対応した動画撮影ができる民生用ビデオカメラの参考出展などが行われており、次世代ビデオ環境への取り組みが見えるものとなった。
ソニーブースの前面に置かれている5台の4Kテレビで映像を流しており、4Kへの対応をアピールしている |
4K対応ハンディカムの参考展示 |
4Kに対応した民生用ハンディカムの他、今後も多くの機種で対応が見られそうだ |
カメラに関してはすでに昨年中に多くの機種が発売されており、それらほぼすべての機種を触って試せるタッチ&トライコーナーが設けられていた。フルサイズ、ミラーレスに加えてビデオカメラまでを備えたタッチ&トライコーナーは珍しい。 他にもWi-Fi(無線LAN)を使ってタブレットからコンデジをコントロールするシステムなども展示されている。
デジタル一眼、ミラーレスなどソニーのカメラ類全製品が並べられている |
プロ用のビデオカメラを含む多くの機種でモデルを撮影できるタッチ&トライコーナー |
Wi-Fiを使ってタブレット端末からCybershotをコントロール |
異色のフルサイズセンサーを搭載する異色のコンパクトデジカメ「サイバーショット DSC-RX1」はいくつかのアクセサリを付けたモデルを展示。マニア心をくすぐる製品らしい展示だ。他にはα向けのAマウント用レンズ「Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM」やNEX用のEマウントレンズなど、開発中のレンズもいくつか参考出展されている。
またスポーツカムとして登場した「アクションカム HDR-AS15」も数多くのアダプタやケースと一緒に展示。スノーボードに貼り付けて利用できるものや自転車用のマウントなどが注目だ。この分野では海外のGo Proが先駆者で、多くのマウントもある。これに対抗できるアダプターなどが用意できるかが普及のポイントになりそうだ。
新しいものがなく派手さはないが、多くの機種を触ってすぐにお店で購入できるということを考えれば充実した展示内容と言えそうだ。