ソニーは1月7日(現地時間)、International CES 2013の会場でプレスカンファレンスを開催した。4Kへの対応を強く打ち出しており、4Kの撮影、映像コンテンツの4K化、4Kコンテンツの配信、そして4Kコンテンツの視聴というトータルの4Kソリューションを提供していく方針をアピールしていた。
カンファレンスに登場したソニー代表執行役兼CEOの平井一夫氏は、CEOに就任した際に3つのコアビジネスを強化する方針を示しており、「デジタルイメージング」「ゲーム」「モバイル」の3つを改めて強調する。
デジタルイメージングの分野では、まずデジタルカメラの「DSC-RX1」を紹介し、「これまででベストなポケットカメラ」だとアピール。さらに「DSC-RX100」、「α99」、「NEX-VG900」といったデジカメ、ビデオカメラが市場で好調であると話す。
ゲーム分野では、「PS VITA」や「PlayStation 3」に加え、ゲームタイトルの拡充などで力を入れてきた。モバイル分野では、ソニー・エリクソンを吸収し、スマートフォンとタブレットのブランドを「Xperia」に統一した。
こうした1年間の注力分野を経て、CESではまず、Xperiaスマートフォンの新製品「Xperia Z」を投入する。さらに、VAIO PCでは「VAIO Duo 11」「VAIO Tap 20」を紹介し、継続したビジネスの強化を強調する。
テレビ事業では、2012年9月のIFA 2012で発表した4Kテレビ「BRAVIA(ブラビア) XBR-84X900」を示し、この事業に関しても継続した取り組みを続けていく考えを示す。
具体的な製品に関してはCOOのPhil Molyneux氏にバトンタッチ。デジタルカメラでは、キーデバイスを自社開発し、イノベーションを続けてきた点をアピール。無線LAN内蔵などの新機能も搭載し、写真の撮影を「次のレベル」(平井氏)に拡張する製品展開をしていると話す。
デジタルカメラの新製品としては、「DSC-WX80」が登場。有効画素数1,620万画素裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を搭載し、光学8倍ズームレンズを備えている。無線LANを内蔵し、スマートフォンなどに画像を転送することができるほか、360度のスイングパノラマ撮影機能も備えた。そのほか、「DSC-TF1」「DSC-W730」「DSC-W710」「DSC-H200」が発表されている。
ハンディカムでは「HDR-TD30V」「HDR-PJ790」「HDR-PJ650」「HDR-PJ430V」「HDR-CX430V」「HDR-PJ380V」「HDR-CX380」「HDR-PJ320V」「HDR-CX290V」「HDR-CX230V」「HDR-CX220V」と多くの製品を投入。さらに4K対応のプロ向けカメラ「F65」に加え、コンシューマ向けにも4K対応カムコーダーを発売する。