数式マッチングなど4つの便利な機能

Sノートに搭載された「数式マッチング」機能は、手書きで入力した数式を自動認識してテキストに変換する機能。試しにインテグラルやシグマを交えた少し複雑な数式を手書き入力してみたが、問題なく認識できるようだった。数式を入力した後、「検索」ボタンをタップすれば、解答や関連情報を表示できる。これはWolfram Alphaという外部サイトを利用した機能だ。そのためオンライン環境が必須となる。

数式マッチングの利用イメージ。数式はオブジェクトとして認識され、回転・拡大・縮小や前面への移動・背面への移動が可能(写真右)

「検索」をタップすれば、解答や関連情報が閲覧できる。定積分の数式を入力したら、解答やグラフまで表示された(写真右)

「図形マッチング」は、多角形や直線、矢印などをフリーハンドで描いた際に歪んだ線を、自動修正する機能。文書作成中に直線や円弧などを美しく入力したいときに重宝する。

フリーハンドで円、三角、四角、矢印、円弧を描いてみたもの(写真左)と、図形マッチングを起動させてから同じものを描いたもの(写真右)

「手書き-テキスト変換」では、任意の場所に手書き入力文字を挿入できる。また「知識検索」では手書きした文字に関連する情報を検索表示できる。上記の4つの便利な機能は「能率アップツール」としてツールバー表示できるので、文書作成中にいつでも呼び出すことができる。

手書き-テキスト変換はひらがなとカタカナに対応している(写真左)。知識認識は、英単語に対応(写真中)。能率アップツールセットは任意の位置に配置できる

ポップアッププレイにも対応

動画を別ウィンドウで再生できる「ポップアッププレイ」にも対応した。これにより、動画を視聴しながらブラウジングをするなどの楽しみ方もできるようになった。そのほか片手操作用に電話のダイヤルボタンやキーボードなどの左右位置を調整できる機能も追加されている。

動画を別ウィンドウで再生できる「ポップアッププレイ」にも対応。ブラウジングしながらの動画視聴も可能になった

片手操作用に、電話のダイヤルボタンやキーボードなどの左右位置を調整できるようになった。横幅の広い本端末だが、これなら片手でも全てのダイヤルに指が届くだろう

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GALAXY Note SC-05Dの最新版ソフトウェアの導入方法は次の通りだ。端末本体でアップデートを行う場合は、2回の更新作業が必要となる。初回の更新はFOMA/Xi環境でアップデートできるが、2回目の更新はWi-Fi環境のみ対応となる。PCでアップデートする場合は、Samsung端末専用のソフトウェア「Samsung Kies」を利用する。こちらは1回の更新でバージョンアップ可能。Samsung Kiesの対応OSはWindows XP/Vista/7(32bit版/64bit版)だ。

アップデートにかかる所要時間は、端末本体による方法では約35分、パソコン接続による方法では約50分となっている。アップデートの手順や注意事項など詳細は、NTTドコモのWebサイトを確認して頂きたい。

なお、本稿では紹介できなかったが、今回提供された最新版ソフトウェアでは、バッテリーの残量表示やドコモ提供アプリ(電話、電話帳、iコンシェル、SDカードバックアップ)の追加なども行われている。また、Gガイドなどで見られた不具合も解消している。