基本性能は、XPSシリーズだけあって非常に充実した内容となっている。レビューを行った試用機の場合、CPUは第3世代のIntel Core i5-3210M(2.50GHz)で、メモリは6GB、ストレージは32GB mSATA SSD+500GB SATA HDDという構成。

試用機ということで、メモリやストレージ、ディスクリートのGPUに関しては、製品版とは異なった構成となっている、製品版ではメモリは4GBまたは8GB、ストレージは32GB mSATA SSD+750GB SATA HDD、ディスクリートGPUであるNVIDIA GeForce GT 630Mを搭載する。本レビューでは傾向をつかむため、参考としてベンチマークテストを行っている。

Windowsエクスペリエンス インデックスでは、サブスコアはプロセッサが7.1、メモリが7.5を記録した。さらに、3DMark 11 Basic Editionでベンチマークを実行してみたところ、スコアはP1136をマーク。ディスクリートGPUであるNVIDIA GeForce GT 620Mを搭載しているため、CPU内蔵のグラフィックスを利用するノートPCよりも高いパフォーマンスを発揮している。

Windowsエクスペリエンス インデックスの結果。プロセッサやメモリの数値の高さが際立っている

PCMark 7 Basic Editionでのベンチマークの結果、総合スコア(PCMark Score)は3322となった。またCINEBENCH R11.5では、CPUスコアが2.89ptsをマーク。Intel Core i5-3210Mを搭載したノートとしては標準的な結果だといえる。

CINEBENCH R11.5では、CPUスコアが2.89ptsをマーク。デュアルコアプロセッサとしてはパフォーマンスは高い方だ

ディスプレイは、1,920×1,080ドットのフルHD液晶パネルを採用している。一般的なノートPCの液晶に比べると、視野角は若干広いようで、斜めから見ても色の変化は少ない。色再現性も良好なので画像や映像の編集をする人でも不満は出ないだろう。

1,920×1,080ドットのフルHD液晶ディスプレイを搭載する。色再現性、視野角ともに良好だ

スリムな本体にも関わらず、光学ドライブとしてスロットイン方式のDVDスーパーマルチドライブを搭載。DVDビデオの鑑賞や光ディスクメディアへのデータ記録なども単体で行える。最近はUltrabookをはじめとして、光学ドライブを省いた薄型ノートPCが増えつつあるが、まだまだ光ディスクを利用する機会は多く、いざというときにも安心だ。

本体右側面にはDVDスーパーマルチドライブを搭載

このほか、液晶ディスプレイの上部にWebカメラを内蔵し、SDカードスロットを搭載するなど、ここ最近のノートのトレンドをしっかり押さえたつくりになっている。ビデオ会議や友人とのビデオ通話、デジタルカメラのデータ取り込みなど、ビジネスからエンタメまで幅広く活躍しそうだ。

液晶の上部には静止画や動画を撮影できるWebカメラを内蔵する。カメラがオンになっているときは、レンズの横のLEDが白く光る

光学ディスプレイの横にはSDカードスロットを配置

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