14日、「MacBook Pro Retinaディスプレイ搭載モデル」の販売状況を取材するためにアップルストアの店舗を訪れたところ、ちょうど同日より国内のアップルストアでもEasyPayによる買い物が可能になったということを教えてもらった。どんな仕組みなのかをちょっとみてみよう……と程度の気持ちで試していたら、気付けばうっかりそこそこの値段の衝動買い。このEasyPay、あまりに手軽すぎて物欲派の人には要注意だ。

店舗内でアプリを起動すると、この画面が表示される。「EasyPay」をタップして、EasyPayを利用しよう

このEasyPayは、米国では2011年に開始されていた、iOSアプリの「Apple Store」を利用して店員を介さずに買い物ができるというサービスだ。EasyPayサービスを利用するにあたっては、同アプリを最新のバージョン2.2にアップデートし、位置情報の利用を許可しておくことが必要。その状態で「Apple Store」を起動すると右のような画面が表示され、「EasyPay」をタップすることでEasyPayによる買い物が行える。

EasyPayの利用方法

実際の買い物の際は、左の画面にあるように、iPhoneのカメラ機能を利用して商品に付いているバーコードを読み取ると、その商品の情報が表示される。ここでレビューなどもチェック可能だ。そしてその商品を購入するのであれば、購入ボタンをタップしよう。

バーコードをスキャン中の画面。中央の読み取り領域にバーコードを合わせれば、商品情報の読み取りが行われる

するとApple IDのパスワードを求められ、パスワードを入力するとそれで購入完了となる(関連付けられているクレジットカード情報の追加入力が発生することもある)。この時点で、購入した商品をそのまま持って店外に出てしまってかまわない。袋などがほしい場合は、発行されるレシートをスタッフに見せれば用意してくれる。レシートは、あとから「Apple Store」アプリで確認できるほか、Apple IDに設定されたメールアドレスにも送られる。

購入商品のレシートは、購入完了後の画面から表示できるほか、あとでアプリ内のリストから呼び出すことも可能

通常の買い物の際には商品をレジに持って行ったり店員を呼んだりするところで少し冷静になって購入にブレーキがかかることもあるが、EasyPayの場合はそのインターバルがないので衝動買いしてしまいやすそうだ。その点はネット通販などと同様だが、コチラの場合はそれに加えて商品の現物が目の前にあるという、物欲を喚起する要素もある。とても便利ではあるが、もともとサイフの紐がゆるみがちな人にはちょっと危険な新サービスだ。