インテルから"Ivy Bridge"の開発コードネームで知られる、第3世代Intel Coreプロセッサが発売開始されたのにともない、メーカー各社が同プロセッサを採用した新製品を相次いで発表した。NECのオールインワンノート「Lavie L」シリーズもそのうちのひとつだ。

新Lavie Lのラインアップは、フルHD液晶パネルと3波デジタルテレビチューナーを搭載した「LL770」と、チューナーを省きディスプレイにHD液晶パネルを採用した「LL750」の2つに大別することができる。液晶とチューナー、ボディカラー以外の仕様は共通で、CPUやメモリ容量、HDD容量などに違いはない。今回、「LL750/HS」を試用機として借りることができた。

従来モデルから変わったポイントはいくつかあるが、最も大きな変更はCPUだろう。新しいLavie Lに搭載された第3世代Core i7-3610QMプロセッサは、4コア8スレッドの製品で、動作周波数が2.30GHz(インテル ターボ・ブースト・テクノロジー2.0に対応しており、最大3.30GHz)となっている。

4コア8スレッドの第3世代Core i7-3610QMプロセッサ(2.30GHz)を搭載する

参考のためベンチマークソフトのPCMark7で性能をチェックしてみたところ、PCMarkスコアは2950を記録。また、Windowsエクスペリエンス インデックスは、プロセッサが7.6、メモリが7.8と非常に高い数値になった。搭載するHDDが5400回転/分と標準的な速さなので、プライマリハードディスクの5.9という数値が若干足を引っ張っている印象を受けるが、一般的な用途には十分すぎるスピードだ。

Windowsエクスペリエンス インデックスの結果。プロセッサとメモリの数値が突出しているのが分かる

さらにCINEBENCH R11.5(64bit)では、6.24ptsを記録した。"Sandy Bridge"といわれる第2世代のデスクトップ向けIntel Core i7-2600K(3.8GHz)とIntel Core i5-2500K(3.3GHz)のちょうど中間くらいの数値である。モバイル向けプロセッサでこれだけのパフォーマンスが出れば、まったく文句はない。

CINEBENCH R11.5(64bit)の計測結果。6.24ptsと高い数値を記録した

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