プロセッサ以外の性能も正統進化している。液晶はベゼルとパネル部分の段差がないフルフラットパネルを採用しており、見た目がすっきりしただけでなく、ディスプレイの拭き掃除などもしやすくなった。

ディスプレイは、ベゼルとの段差がないフルフラットタイプを採用。解像度は1366×768ドットと標準的。発色のよいスーパーシャインビューLED-EX2液晶パネルを搭載している

また、USB3.0ポートが従来より2ポート増えて、合計で4ポートになっているのも大きなポイント。外付けHDDなど、USB 3.0に対応した周辺機器が徐々に増えてきているので、データ転送速度を重視するユーザーにはうれしい変更点だといえる。

本体左側面には、外部ディスプレイ用コネクタ(RGB)、LAN、HDMI、USB3.0ポートが搭載されている

本体右側面には、BDドライブ、USB3.0ポート×2、音量調節つまみが搭載されている

本体背面には、USB2.0ポートとUSB3.0ポートがそれぞれ1基ずつ搭載されている

SDメモリーカードとメモリースティックDuoに対応したデュアルカードスロットを本体前面に搭載

ワイヤレスレーザーマウスが付属するのは前モデルと同じだが、従来はマウスを使用する際に受信用ユニットをUSBポートに装着する必要があった。しかし、今回からレシーバが内蔵化され、USBポートをふさがなくてもすむようになっている。デスクノートは使っていくうちに、USBポートが不足しがちなってしまうので、一見地味な変更に見えるが使いやすさという点ではかなり向上してる。

ワイヤレスレーザーマウスが付属するが、今回のモデルからレシーバーが本体に内蔵され、受信用ユニットをUSBポートに装着しなくてもよくなった

このほか、液晶ディスプレイの開閉に電源のオン/オフを連動させられる「パネルオープンパワーオン」を搭載するなど、細かい使い勝手も着実に改善されている。さらに、電源オフ時でもUSB経由でスマートフォンやオーディオプレーヤーなどを充電できる「パワーオフUSB充電機能」など、従来モデルで好評だった機能も引き続き装備。細かな擦り傷が時間の経過とともに自然に回復する「スクラッチリペア」が天面に施されているのもNECのノートPCならではの特長だ。

本体天面には、細かい擦り傷がついても自然に回復するスクラッチリペアが施されている

ソフトウェア面では、今夏心配されている電力不足に対応するため、節電関連ツールが複数プリインストールされている。そのうちのひとつ「ピークシフト設定ツール」は、設定した時間帯になると自動的にAC電源からの供給を止めてバッテリ駆動できるツール。時間帯指定のほか、でんき予報の電力使用率に応じて自動で切り替わるようにもできる。

時間指定でAC電源とバッテリ駆動を自動切り替えできる「ピークシフト設定ツール」。でんき予報の電力使用率と連動するよう設定できるのがユニーク

また、本体には前モデル同様「ECOボタン」が搭載されており、ワンタッチでECOモードに切り替えることも可能。消費電力を視覚化する「ECOみえグラフ」なども用意されており、個人でも手軽に節電意識を高めることができる。

本体のECOボタンを押すだけで、手軽にECOモードに設定できる

消費電力の推移は「ECOみえグラフ」で確認することができる

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