コマンドプロンプトの配色と設定を変更する

前準備を終えたところで、早速コマンドプロンプトのカスタマイズに取りかかりましょう。ちなみにプロパティダイアログはアプリケーションメニューから<プロパティ>を選択しますが(図13)、コマンドプロンプトがアクティブな状態で[Alt]+[Space]キー→[P]キーと押した方が素早く開けます。

図13 アプリケーションメニューを開き、<プロパティ>をクリックします

プロパティダイアログを起動すると、最初に<画面の色>タブが開くので配色の設定から始めます。初期状態では、黒字に白文字という設定ですが、ここでは、往年のグリーンディスプレイ風に変更してみましょう(図14)。

図14 ダイアログが起動したら、<画面の文字>を選択します。続いて各配色の数値を「0」「223」「31」(赤緑青の順)に変更します

今回指定した配色は文字色が「0」「223」「31」(赤緑青の順)、背景色が「0」「31」「0」です。例えば青地に明るめの灰色にするのであれば、文字色を「200」「200」「200」、背景色を「0」「0」「255」に変更するといいでしょう。なお、ポップアップの文字/背景色とは、ファンクションキーを押した際に現れるミニウィンドウに影響を及ぼします。今回は文字色のみ水色に変更しましたが、こちらは好みに応じて変更してください(図15~19)。

図15 <画面の背景>を選択し、配色の数値を「0」「31」「0」(赤緑青の順)に変更します

図16 <ポップアップの文字>を選択し、配色の数値を「0」「255」「255」(赤緑青の順)に変更します

図17 <ポップアップの背景>を選択し、配色の数値を「0」「31」「0」(赤緑青の順)に変更して<OK。ボタンをクリックします

図18 これでコマンドプロンプトの配色が変更されました。[F7]キーを押すと現れるポップアップウィンドウの色も変更されています

図19 こちらはアンバーディスプレイ風のカスタマイズ結果です

ちなみに往年の端末などで採用されていたアンバーディスプレイという琥珀色の配色を行う場合は、文字色が「255」「127」「0」、背景色が「31」「0」「0」と設定しましょう(図20)。

図20 <オプション>タブでは、コマンドプロンプトの動作を設定します

続いて<オプション>タブを開きましょう。同タブでは、コマンドプロンプトの動作を設定します。「カーソルのサイズ」セクションでは、文字どおりプロンプト先で点滅しているカーソルのサイズを選択するもので、大中小から好みのサイズを選択するというもの。ハッキリ言って動作にはまったく影響を及ぼしませんので、好みのサイズを選択してください(図21~23)。

図21 カーソルサイズが「小」の状態

図22 カーソルサイズが「中」の状態

図23 カーソルサイズが「大」の状態

各セクションのなかで設定すべきは、「コマンド履歴」の<重複する古い履歴を破棄>と「編集オプション」セクションの<簡易編集モード>の二つ。「コマンド履歴」セクションは矢印キーなどで呼び出せるコマンド履歴の記憶数を管理するものですが、bashなどの高機能シェルと異なり、コマンド履歴をファイルに保存しませんので、各数値はそのまま。無駄な履歴を自動的に破棄する<重複する古い履歴を破棄>のみ有効にしておけばよいでしょう。

後者の<簡易編集モード>を有効にしますと、マウスを用いて文字列のコピー&ペーストが可能になります。また、コピーした文字列をそのまま右クリックしますと、コマンドプロンプトに対してペースト処理が行われます。コマンドプロンプト上の実行結果を再利用する際や、テキストエディターなどに流用する際に便利ですので、こちらも有効にしておきましょう(図24)。

図24 マウスをドラッグしてペーストしたい文字列を囲み、一度右クリックするとクリップボードにコピーされます。再度右クリックしますと、コマンドプロンプトにペーストされます

図25 <フォント>タブは、コマンドプロンプト上で使用するフォントを指定します