iRemoTapの実機デモを展示

ユビキタスのブースでは、同社が4月26日に開発していることを明らかにした電力の見える化ソリューション「iRemoTap」の実機デモなどが行われている。同デモは2つのiRemoTapに8台(4ポート×2)の機器を接続し、それぞれの電力使用状況などをWebブラウザを介してみせるというもの。

現状、電源のON/OFFと電力消費量の監視程度の機能しかないが(電源ONに関してはサービスイン時には省くという話も前回の説明時に出ていた)、今年は5月の時点で30℃を超す地域が出るなど、夏場はさらに暑くなることを考慮すると(ESEC会場となっている西館は11日の時点では空調が止まっていたという話しで、実際、かなり暑さを感じる場所も多々あり、各ブースで受け答えてくれた担当者の額に汗が見られることもあった)、外出先から帰宅の少し前にエアコンの冷房をONにすることができると助かる人も多いと思い、担当者にiRemoTapに赤外線リモコンモジュールを搭載し、ソフト的なリモコンを管理画面上に組み込んで、そうした処理はできないのか、と聞いたところ、そういったことは可能だ、とのことなので、需要が高いと同社が判断すれば、そうした機能も搭載してくれるかもしれない。

iRemoTapを2つ、それぞれのコンセントに各機器を接続して、その電力使用状況を見せたり、遠隔操作による電源OFFを行うといったデモを行っている

また、同デモと同じ機材を利用して、DLNAを簡単に活用できるソリューションのデモも見ることができる。従来DLNA対応機器を無線LANに接続すると、サーバやクライアント機器を選択し、さらにコンテンツを選択する、といった手間が必要であった。今回のデモでは、そうした面倒な作業を省き、自動的にレンダラー(クライアント)を見つけて、スマートフォンから画像を送って表示させるというもの。今回のデモは静止画のみだが、規格上は音楽や動画も行けるので、ネットワーク環境次第で対応もできるものと思われる。なお、DLNAの重要コンポーネントである著作権保護技術DTCP-IPも同社は提供されているが、こちらはシャープのアクオスなどに活用されているという。

動画
DLNAを容易に扱えるようにしたソリューション。手軽に手元のスマートフォンから液晶テレビに画像を送信できる。ちなみに転送速度がいまいちに思えるのは、会場の無線LAN環境が非常に混線状態となっているため(wmv形式 1.52MB 12秒)

このほか、高速起動ソリューション「QuickBoot」のデモでは、Adobe Flash Lite 3.1を実装したアットマークテクノのArmadillo-440による高速起動やUSBカメラを接続した状態での高速起動などのデモが行われている。

動画
QuickBootを用いてFlash Liteコンテンツの高速起動のデモ。実測で2秒程度で使えるため、Flashではなく単なる画像だと思う人もいるそうだ。ちなみにUSBカメラの方は、デバイスドライバなどの認識まで含めて、実際にカメラが撮影状態に入る段階までで10秒かからず、といった感じであった(wmv形式 3.71MB 29秒)

Armadillo-460が登場

上記のArmadillo-440などの提供を行っているアットマークテクノはスズデンと共同出展という形でArmadillo-440/420を活用したデモなどを展示している。

Armadillo-440のデモはAdobe Flash Lite 3.1を搭載したデモ、Armadillo-420のデモは1920×1080 フルHD画像の出力デモとなっている。

また、5月10日に同社が発表したPC/104拡張バスを搭載した「Armadillo-460」の実機展示も行っている。

Armadillo-460は10日より、開発に必要なケーブル類をセットにした「Armadillo-460ベーシックモデル開発セット(型番:A4601-D00Z)」がスズデンなど4社の取り扱い代理店より先行予約が開始されている。ベーシックモデル開発セットということで、ほかにどのようなモデルが予定されているのかを、ちょうどブースに居られた同社代表取締役社長の実吉智裕氏に確認したところ、「まだ、詳しくは決めていないが、無線LANセットや液晶モニタセットなどを、市場の反応を見ながら決めていきたい」とのコメントをいただいた。

発表されたばかりのArmadillo-460も展示されている