SyncToy 2.1の設定

図4に戻り、SyncToyの同期設定を行う。まずは、同期するフォルダを設定する。[Create New Folder Pair]をクリックする(初期状態では、このボタンしか使えない)。[Left Folder:]には、同期元となるフォルダを指定する。ここでは、SyncToyをインストールしたPCのマイドキュメントを指定した。[Right Folder:]には、同期先となるフォルダを指定する。先ほど共有可能にしたネットワーク経由で接続するPCのマイドキュメントを指定する(図5)。

図5 フォルダペアの指定

次いで設定するのが、同期方法である。SyncToyでは、次の3種類が設定可能である。

Synchronize Left、Rightいずれのフォルダでも行われた新規作成・リネーム・変更・削除されたファイルを双方向に同期する。2つのフォルダは、同期の度に同じ最新状態になる。
Echo Leftフォルダでの新規作成・リネーム・変更・削除を、Rightフォルダに反映する。Rightフォルダでの変更はLeftフォルダに反映されない。
Contribute Leftフォルダでの新規作成・リネーム・変更を、Rightフォルダに反映する。ただし、Leftフォルダでファイルの削除を行っても、Rightフォルダのファイルは削除されない。

どの同期方法を選択するかは、実際の使用方法によって異なるであろう。マイドキュメントの同期では、Echoを選択した(図6)。

図6 同期方法の選択

最後にフォルダペアの名前を指定する。

図7 フォルダペア名の指定

異なるPC間で同期する場合、フォルダ名は同じフォルダ名であることが多いだろう。この例では、[My Documents]とした。以上で、フォルダペアの設定は完了である。左上にその名前が表示されるようになる。フォルダペアは、複数作成できる。複数作成したのが図8である。

図8 複数のフォルダペアの作成

この状態で、[Preview]をクリックすると同期するファイルの一覧が表示される(図9)。

図9 プレビュー画面

左のチェックを外すことで、同期対象から除外できる。[Run]で同期が実行される(図10)。

図10 同期の実行中

もし、同期に失敗すると、図11のようになる。

図11 同期の失敗

[See Error]で詳しい内容が表示されるので、確認しよう。この例では、XPと7のマイドキュメントをSynchronizeで同期しようとした際に、特殊フォルダで発生した。OSによっては、フォルダ構造が異なるので、マイドキュメントのようなフォルダを同期する際には注意が必要である(また、この例では7側のフォルダ名も変更されてしまった)。図8で、[All Folder Pairs]を選択すると、フォルダペアの一覧が表示される(図12)。

図12 すべてのフォルダペア

[Active]のチェックを外すと、同期対象から除外できる。その他、フォルダペア名の変更やペア削除、同期方法の変更、ファイルの絞り込みなども図8で行うことができる。