ボディの基本デザインとGPS以外の主要な装備は、今春発売した「EX-H15」から継承する。レンズは、24~240mm相当の光学10倍ズームで、撮像素子には1/2.3型の有効1410万画素CCDを、液晶モニターには3型約46万ドットのTFTをそれぞれ搭載。画像処理エンジンは、従来の「EXILIMエンジン5.0」から「EXILIMエンジンHS」へとバージョンアップした。

撮影機能としては、超解像技術によって15倍相当までズームアップする「プレミアムズーム」や、カメラを横や縦に振るだけで自動的にパノラマ写真を作成できる「スライドパノラマ」、動画や静止画に動くキャラクターを合成する「ダイナミックフォト」など、デジタルならではの仕掛けを満載する。

「プレミアムオート」はベストショット画面から選択できる

さらに、撮影シーンに応じた画質の最適化処理を自動で行う「プレミアムオート」や、人肌を美しく補正して記録する「人物メイクアップ」、特定の色を強調して印象的な写真に仕上げる「風景メイクアップ」、暗部を自動補正するライティング機能などを搭載。こうしたデジタル処理によって、撮影画像の見栄えを高めるのが同社製品に共通した特徴といえる。

スライドパノラマによる作例。撮影方向は上下左右を選べる

初期設定の画質は、彩度とシャープネスを強調したメリハリ重視の傾向だ。好みに応じて、彩度やシャープネス、コントラストをユーザー調整することもできる。

液晶モニターには3型約46万ドットのTFTを装備する

天面中央の衛星のマークがGPSのアンテナとなる

「旅向け」をうたうコンパクトデジカメは、これまでにもいくつか発売されているが、本モデルのGPSと地図機能は、それらに一歩差を付ける高機能を誇る。国内国外を問わず、旅行や出張、あるいは近所の散歩をいっそう楽しくしてくれるデジカメとしてお勧めだ。

撮影モード:オート(F3.8、1/125秒) / 露出補正:±0 / 感度:ISO80 / WB:オート / 焦点距離:7.1mm

撮影モード:オート(F4、1/400秒) / 露出補正:-0.3 / 感度:ISO80 / WB:オート / 焦点距離:8.4mm

撮影モード:オート(F5、1/160秒) / 露出補正:+0.7 / 感度:ISO80 / WB:オート / 焦点距離:18.8mm

撮影モード:オート(F4.6、1/25秒) / 露出補正:-0.3/ 感度:ISO200 / WB:オート / 焦点距離:25.9mm

撮影モード:夜景(F3.2、1秒) / 露出補正:±0 / 感度:ISO80 / WB:オート / 焦点距離:4.3mm

撮影モード:オート(F7.5、1/800秒) / 露出補正:±0 / 感度:ISO80 / WB:オート / 焦点距離:4.3mm

撮影モード:オート(F3.2、1/320秒) / 露出補正:±0 / 感度:ISO80 / WB:オート / 焦点距離:4.3mm

撮影モード:オート(F3.2、1/60秒) / 露出補正:±0 / 感度:ISO100 / WB:オート / 焦点距離:4.3mm