マイコミジャーナルの読者モニタープレゼントに当選した。素直にうれしい。

さて、本日(2010年1月21日)11時ごろ、予定通り宅急便で「G-SHOCK 」が届いた。早速開封、読者モニタープレゼントのご案内を通読。箱付きの時計は久しぶりに見る。

ご開帳! ははーっ!! m(__)m

で装着。かっ、軽いっ!!

今回、応募したのは、ヘビーデューティーウオッチとして知られるG-SHOCKの中でも、特に過酷な状況での使用を想定し機能を特化したモデルだという「MASTER OF G」シリーズ。そして、さらにこのシリーズの中でも、特に防錆構造をもつ「GULFMAN」という製品を指定し応募した。

カシオ製品ページでGULFMANの製品詳細を確認して、Amazonのレビーもチェックした。ふむふむ、なるほど、チタンが使われているのか。

GULFMANとは港というい事か。勉強になった。⇒the Gulf of Mexico|メキシコ湾.(Macの辞書から)

ハイ、では、なぜ防錆構造をもつGULFMANを選んだかというと、仕事柄、発汗が多く、はんだ付けや金属染色による蒸気等の環境下での使用が多いため。仕事の時は、ホームセンターで売っている3千円前後の腕時計をするのだが、衝撃で傷つきメッキが剥がれたり、緑色の錆みたいな物が接合部や可動部分にまとわり付き、本体とベルトを留めるピンの突っ張りが緩くなりベルトが外れたりすることがあったのだ。G-SHOCKは衝撃には強いという前提で、特に錆に強いモデルを選んだ。

振動や衝撃などでガラスが割れたり、動かなくなったりという経験もあるので、28,350円という高価なGULFMANの実力を日常の作業で気遣い無く試してみたいと思う(過去の経験から腕時計は安価なものを短期間で消費するものという感覚がある)。

仕事で使う腕時計は、火加減を計ったり、染色加減を計ったり、と作業のカンを助けてくれる道具として無くてはならない存在なので、「タフな製品の使い込んだ美しさ」を期待するよりも、「壊れて作業を邪魔しない腕時計」として末永くお供してくれるパートナーを期待してモニターしたいと思う。

(実際、腕時計が壊れるのは、作業の真っ最中の時がほとんどで、時計が壊れたことで作業が中断したり、計っていた時間が分からなくなったりと、製品の出来に影響する原因にもなるので「壊れない腕時計としても使えるか」というのも興味のあるところ)

実際に手にとり、装着して感じた事は、軽いということ。一番気になっていた、本体とベルトを留める構造を見てみる。よくある孫悟空の如意棒のようなバネ式の突っ張りピンではなく、しっかりしたボルト(チタンの削りだしビス)が本体とベルトをつないでいる姿にタフさを感じた。外装の金属は全てチタン、外からは見えないがボタンのシャフトもチタンを使っているそうだ。

仕事柄、チタン板で加工してほしいと依頼がくるので、耐久性があり軽量、加工が難しいなどの代表的な特徴は把握していたが、いざ、身につける物にチタンが使われている経験はないので、チタンについてグーグルで調べた結果……。

チタンが錆びる(浸食される)程の環境になると、俺の身体が耐えられないようだ。(||゚Д゚)ヒィィィ!

金属染色を施すとき、チタンの耐蝕材料表にもある薬品のいくつかを使うので、意地悪をして錆びる(浸食する)ように使うこともできるが、GULFMANを腕に付けたままその環境にすると、確実に病院送りだ。

ここは素直に、毎日腕につけて、普段通りの作業をして、モニターすることに。

装着して2週間――。

まず、装着して2週間が経ち、ベルトも腕になじんでクセが付いてきた感じ。しかし、ベルトの本体付け根の凹凸が、手首をひねった格好で作業をしていると、食い込んできて少し痛さを感じる。凹凸を少し浅くするか、少しソフトにしても良いんじゃないかと思う。

説明を読むと、GULFMANのベルトは海水が抜けやすいように、通常の製品のベルトより凹凸が深く大きいという事だ。ベルトは消耗品と考え自分に合う物を探そうかな? でもチタンビスで対応のものが他にあるのだろうか?

まあ、このあたりはショップに出かけスタッフさんに相談してみるのが良さそうだ。その他装着に関しては不満を感じない。

文字板の認識や機能的な面の不満は無い。というか、時計表示以外の機能は今までのデジタル式腕時計でも使ってこなかったので、僕からは特に説明する事はない。あと、時刻合わせは、南の方角に所定の姿勢を保ち置いておくだけで勝手に時刻を合わせてくれる電波時計というおりこうさんな機能も付いている。さらにさらに、電源はソーラーパワーという事でこちらも手間入らずである。オーナーがすることは、腕に着け、時間を見るだけ。なんとシンプル。惚れた!

では順を追って、外装金属にチタンを採用し防錆機能に特化した、GULFMANの着用風景を撮影(モニターしてからも、かなりのはんだ付け作業はこなしている。回数で言うと10回以上、時間で言うとたぶん30時間以上だと思う)。

はんだ付け作業を行う時は、左手ではんだを持って、右手に焼きごて、手前向こうに作業箇所をやって作業する格好になる。

身体が風上になるように作業をするので、焼きごてから出る煙や、はんだ面に塗布したフラックス(塩化亜鉛水)の蒸気が顔にかかることはないが、左手ではんだを注いだり、作業箇所を固定するために、はんだごてより向こうに左手をやる必要が出てくる。

こうなったときにでも、煙や蒸気が直接手首に当たらないように、逃げた姿勢で作業をするが、腕時計にとってはかなり厳しい環境であることは間違いない。

腕時計を外して作業すれば良いと思われるかもしれないが、こてを2~3本、同時に加熱しながら作業をする場合、加熱時間を計る助けに時計は便利で、視線を大きくそらす必要がない腕時計を身体から外すことはできない。

今回の作業は6時間程度で終わったが、外装金属にチタンを採用し、防錆機能に特化したGULFMANに変化は全く見られない(GULFMANが腐食してたら、お前はもう死んでいる! 一人ツッコミ中です)。

ちなみに、マシーンを使う場合は、危険や破損を避けるため身体から事故に繋がる様な物を外す。実際は誤作動等を来す原因となるので、レバーに時計を掛けることはないが、今回は絵として一枚写真を撮ってみた。

モニターしたのが冬季であり、夏場の汗まみれの状態での使用感をお伝えできないのが残念な感じ。しかし、モニター期間中は、埃、汚れは掃除もせず、はんだ付けの煙があたっても一切洗浄せずにいたが、特に何の変化もありません。ただ、匂いを嗅ぐと少し煙り臭いような気もしますが、もともとの匂いの記憶がないので定かでない。

さて、モニター期間をとおして、ほぼ毎日装着して感じた事は、軽くて手間なし、しかも錆や振動を心配する事なく安心して使えるという事に尽きる。腕に付けたままGULFMANが錆びる環境は、身体に悪影響を及ぼす危険な環境であると言えそうです。……つづきを読む

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※今回の使用方法は、メーカー保証の範囲ではありません。