プロファイルフォルダを変更してみよう

続いて、「FenrirFS」のプロファイルが作成されるフォルダを変更してみよう。ツールバーの一番左にあるメインメニューから[環境設定]を選択する(図13)。

図13 メインメニューの[環境設定]を選択し、[環境設定]ダイアログを表示する

表示されるダイアログで[全般]タブを選択すると、現在プロファイルが作成されているフォルダのパスが表示され、[参照]ボタンをクリックして、フォルダを変更できる(図14)。「FenrirFS」のプロファイルフォルダには、ドラッグ&ドロップで移動したファイルの実体のほか、ラベルやコメントの情報を含んだデータベースが保存されている。

図14 [全般]タブにおいて、プロファイルフォルダの場所を変更できる

プロファイルフォルダの場所をCドライブ以外に設定することも可能だ(図15)。フォルダを選択し、元のダイアログに戻って、[OK]ボタンをクリックすると、「FenrirFS」を再起動するよう促すダイアログが表示される(図16)。

図15 [フォルダの参照]ダイアログでプロファイルフォルダの作成場所を選択する。Cドライブ以外を選ぶことも可能

図16 プロファイルフォルダを変更したら、[OK]ボタンをクリックして、「FenrirFS」を終了する

[OK]ボタンをクリックしてダイアログを閉じ、「FenrirFS」を終了しよう。元のプロファイルフォルダにある「個人.profile」フォルダを新しいプロファイルフォルダに移動する(図17)。これで、「FenrirFS」を再起動すれば、プロファイルフォルダの変更は完了だ。

図17 元のプロファイルフォルダから「個人用.profile」フォルダを移動してから、「FenrirFS」を起動する

オンラインストレージサービスの「Dropbox」を利用しているユーザーなら、プロファイルフォルダを「My Dropbox」に作成して、Dropboxと「FenrirFS」を連携させてみるのも便利かもしれない。[フォルダの参照]ダイアログでDropbox専用フォルダである「My Dropbox」内のフォルダを選択する(図18)。

図18 「Dropbox」のフォルダにプロファイルフォルダを移動してみよう

Dropboxでファイルを同期させているすべてのPCに「FenrirFS」をインストールし、プロファイルフォルダとして「My Dropbox」内の同じフォルダを指定しておく。すると、ドラッグ&ドロップしたファイルをいずれのPCでも開けるのはもちろんのこと、ラベルやコメントも複数台のPCで同期させることが可能(図19)。

図19 Dropboxと併用すれば、複数台のPCで「FenrirFS」の中身を同期させることが可能だ

なお、この方法を用いた場合、複数台のPCで「FenrirFS」を同時に起動してしまうと、データベースが複製され上手く同期されないことがあるので注意が必要だ(図20)。

図20 ただし、同時に「FenrirFS」を起動すると、データベースが複製されることがあるので注意