Windows 7で新たに追加されたツールに数式入力パネルがある。その名前の通り、ポインティングデバイスで、手書きで入力した数式を、自動認識してくれるというツールである。[スタートメニュー]→[アクセサリ]から、早速、起動してみよう(図1)。

図1 数式入力パネル

まずは、数式を入力してみよう!

「ここに数式を書きます」と表示された部分に数式を書いていく。まずはxの2次方程式を書いてみよう。「x」の書き方もいろいろあるが、筆者の場合、まず左上から右下に斜めに書いていく。そして、何かしらの入力を行うと、パネルの脇にボタンメニュー(この位置は、パネルの右か左かを[オプション]メニューから選択できる)、そして、パネルの下には、認識された文字が表示される。この時点で数式パネルは、入力した文字を「2」と認識している(図2)。

図2 最初の入力、「x」の一部を「2」と認識している

同様に、他の数式を入力し終えたのが、図3である。

図3 2次方程式の入力完了

数式入力パネルは、左右や天地が足りなくなると、自動的に拡大し入力部分が大きくなる。

入力した数式をワープロなどで利用

さて、このように入力した数式であるが、ワードプロセッサや計算用のプログラムに挿入することができる。実際に、Word 2007に挿入してみよう。Word 2007を起動して、数式入力パネルの[挿入]ボタンをクリックする。図4のように、ワードに数式が入力される。

図4 Word 2007へ数式を挿入

このような挿入が可能なのは、数学用マークアップ言語(MathML)をサポートしたプログラムのみとなる。ちなみに、アクセサリのワードパッドには、挿入ができなかった。そして、数式入力パネルの内容はクリアされる。しかし、履歴を保存しているので、[履歴]メニューを表示すると、それまでの数式を表示させることができる(図5)。

図5 履歴の表示