初心者向けのパソコン教室・セミナーは多いけれど、残念ながらMacに特化して教えてくれる講座はまだまだ少ない。そんな中、ヤマダ電機が全国の店内パソコン教室を使い、eラーニングベースのライブ講座を行なう「ライブネット講座」がスタートした。このライブネット講座では多様なカリキュラムが用意されているが、その中にはMacに関するプログラムもあり、受講者から好評だという。「はじめてのMac OS X -女子部」でMacに関わり始めた女子としては気になる講座だ。早速、ヤマダ電機にお願いして講座に参加させていただいた。

今回受講した、ヤマダ電機LABI品川大井町店内のパソコン教室。右の写真は、ライブネット講座を体験した教室

動画とチャットで全国の生徒たちと一緒に勉強

ライブネット講座では、ライブカメラに写された講師がリアルタイムで講義を行なう。画面右の行がチャット画面で、全国の生徒の講師への質疑応答や会話はここで展開される

ライブネット講座を受講しに行ったのは、ヤマダ電機LABI品川大井町店内にある「ヤマダパソコン教室」。4月現在、全国のヤマダ電機の店舗のうち98店舗でライブネット講座が受けられるそうだ。最初、パソコン教室の部屋に入った時、部屋には筆者とスタッフしかおらず、「今回の受講者は私だけ!?」と驚いてしまった。しかし、パソコンを起動して講座がスタートすると、ライブカメラ画面に登場した講師の呼びかけに応じて、全国の受講者がチャット上で返事しているのだ! 「これがライブネット講座か」と改めて驚かされた。

動画配信の講義は濃くわかりやすい内容

授業では、講義画面と同時に講師が操作している画面が表示され、講義内容を確認できる。なお、講義画面とチャット画面は画面のダブルクリックで切り替えられ、他の生徒の意見や質問が確認できる

今回、筆者が受けた講義は「Macで写真を最大限に楽しもう」。受講で使うマシンはWindows機だったが、ディスプレイには講師が操作するMacの画面がリアルタイムで映され、別画面の講師の説明に合わせて講義がサクサク進められていく。デジタルカメラをMacにつなぐと、カメラ内の画像が自動的にiPhotoに収納されるという基礎中の基礎から始まり、iPhotoの仕組み、写真整理に役立つ小技から、iPhotoならではの簡単なレタッチ方法、裏技と続く。初心者向け情報からかなり深い内容まで、講師によるわかりやすく軽快なトークの講義に合わせて紹介されるのだ。

講義時間は、途中5分の休憩を織り込んで、計90分。大学の1コマと同じ時間で長いように思われるが、いざ講義が始まると、内容の濃さと授業のテンポのよさで時間が短く感じてしまうほどだ。実際に画面上で見ながら、iPhotoの便利機能が次々と紹介されるので、ディスプレイを見ていて飽きない。また専用のテキストが用意されているので、授業でわかったポイントをテキストにメモしておき、家に持ち帰って復習するのが、ライブネット講座の良さそうな勉強法だ。

受講中の筆者。講義時間は90分間だが、実際に受けると時間が長く感じることはない。内容が濃く非常に充実した印象を受けた

ライブネット講座の講義ごとに用意されるテキスト。メモ欄が設けられており、講義の内容やポイントを書き留めておける

有料ながらも充実した内容でお得感アリ

このライブネット講座は一部の無料講座を除き、受講料は1講座で3150円。有料というところで腰が引けてしまう方もいるかもしれないが、授業の充実度は非常に高い。特に「まだMacを買ったばかりで……」という人にはオススメの講座だろう。興味ある方は、ヤマダ電機Webサイトにある「ヤマダパソコン教室ライブネット講座」コーナーをチェックしてほしい。