【レポート】
新世代電波ソーラームーブメント「タフムーブメント」など画期的な技術が詰め込まれた、ソーラー電波ウオッチ「OCEANUS(オシアナス)」。搭載されている技術はもちろん、それを生産する技術も高度かつ最先端なものだという。そこでオシアナスを製造している山形カシオを訪れ、その生産現場を密着取材した。
JR山形新幹線のさくらんぼ東根駅にほど近い場所に山形カシオの工場はあった。カシオ計算機(以下、カシオ)の時計は、国内外4拠点で生産されており、ここ山形カシオは全拠点を統轄するマザー工場としての役割を果たしているという。
山形カシオは、カシオの100%子会社として1980年に操業。時計と電卓の主力工場としてスタートした。時代の流れとともにさまざまな製品の生産が中国などへ移る中、いまも時計をはじめ、携帯電話やデジタルカメラなどの高付加価値製品を生産している。現在、カシオが生産する時計は年間約3,000万台。そのうち、山形カシオで生産するのは価格帯が5万円以上30万円程度までの商品と、海外へ供給する時計の心臓部であるムーブメントなどの高度な技術を要する製品だ。
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「開発設計部隊と一緒になって、開発段階からものづくりをどうやっていくのか、どうやったら一番効率が良いかを考えています」と語るカシオ計算機 羽村技術センター 開発本部 時計統轄部 外装設計部 生産技術開発室 室長 林浩平氏 |
山形カシオの特徴は、カシオ製品の組み立てだけを行うのではなく、各種部品やチップマウンター、さらにはEMS(他社の電子機器の受託生産)事業も手がけており、金型設計、製作、成形、資材調達まで一貫して行うところだ。
「シミュレーション技術を駆使することで製品設計と同時に金型設計を行い、それぞれの完成度を高めていくという方法を採用していることが、量産品質に直結しているのです」と山形カシオ エレクトロニクス商品事業部 渡辺純氏は語る。より進化させた装置を使うことでさらに高難度の商品を生産できる環境づくりを行っているという。
こうした長い間の技術の蓄積がカシオオリジナルの商品開発につながり、また、さまざまな技術を一カ所に集めて「ものづくり」を行うことで、高い技術を確立しているのだ。時計の生産では、ムーブメントで使用している超精密歯車から完成品に至るまで、一貫生産による自己完結型の工場を目指して取り組んでいるという。オシアナスを生み出す工場内部の様子とは……?
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