基本的な使い方

受信した新着メールを読むには、[メール]メニュー→[メールを表示]を選択するか、[メール]パネルで[未読]ビューを選択します。するとOperaのウィンドウ内に[未読]タブが追加され、ここにツールバーと未読メールの一覧が表示されます(図16)。

図16 Operaでは、メールも他のWebページと同様に、1つのタブとして表示されるのがユニークです。他のタブとの切り替えは、通常通りタブのクリックや[Ctrl]+[Tab]キーなどのショートカットキーで行えます

メールのタブを常に表示しておきたい場合は[タブの保護]を設定して、不用意に閉じてしまわないよう設定しておくと良いでしょう(図17)。

図17 [未読]タブを右クリック→[タブの保護]を選択すると、タブを閉じる[×]ボタンが鍵のアイコンに変わり、ショートカットキー[Ctrl]+[W]も無効になります

メールの件名一覧で、青い文字はまだ選択もされていない未読メールです。一度メッセージを表示すると黒い太字になります(まだ既読にはなりません)。そして、[既読]ボタンをクリックしたり、文末で[Space]キーを押して次のメールへ進んだりすると既読になります。

メールの本文は未読メール一覧の下に表示されていますが、ツールバーの[表示]ボタン→[本文の表示形式]→[一覧の右にメッセージを表示]を選択して横に表示することもできます(図18)。そのほか、[一覧のみ表示]で本文を表示せず、メールをダブルクリックして別のタブでメール本文を開くことも可能です。

さらにIMEをオフにした状態で[I]キーを押すと、「メール一覧のみ」→「メール一覧+本文」→[選択中のメッセージのみ」と、メニューを出さずに表示を切り替えることもできます。

図18 [一覧の右にメッセージを表示]では、本文用のペインが右側に並び、OutlookやHotmailのような画面構成になります

また、迷惑メールのHTMLメールを開いてしまった際に、埋め込まれたWebビーコンなどを読み込んでしまわないためにも、HTMLメールの画像表示をしない設定にしておきましょう。[表示]ボタン→[本文の表示形式]→[外部ファイルを表示しない]にチェックが付いているか確認し、付いていなければ選択してチェックを付けます(図19)。

なお、[プレーンテキストで表示]も選択しておくとより安全ですが、これはテキスト形式のメール本文が用意されている場合のみ有効です。もしテキスト形式のメール本文がなければ、HTMLメールが表示されます。

図19 HTMLメールに埋め込まれた画像などを表示しない場合は[外部ファイルを表示しない]にチェックします。画像を表示したい場合は、面倒ですがこのチェックを外して切り替えます

メールチェックは「アカウントのプロパティ」で設定した間隔で自動的に行われますが、[メール]パネルの[送受信]ボタンをクリックしても可能です(ショートカットキーは[Ctrl]+[K])。また、作成したメールをいったん[送信箱]に保存する設定にしている場合は、このボタンをクリックして送信します(図20)。

図20 手動でメールを送受信する場合は、[メール]パネルの[送受信]ボタンをクリックします

メール本文の表示欄では、IMEがオフの状態でショートカットキーが使えます。[Space]キーを押すごとに1画面分スクロールダウンし、文末で押すとそのメールが既読になり、次の未読メールを表示します。[Shift]+[Space]キーを押した場合はスクロールアップし、先頭まで来ると前の未読メールを表示します(この場合は既読にはなりません)。

また、OperaのWebブラウザのタブと同様に、[Shift]+[↑]/[↓]キーで画面スクロールし、URLがあれば強調表示されます(図21)。ここで[Enter]キーを押すと、リンク先が新しいタブに表示されます。メールニュースやメールマガジンなど、URLがたくさん載っているメールを読むときに便利です。

そのほか裏技的な使い方ですが、マウスジェスチャーなどを利用して、[メール]パネルで表示したビューを1つ前に戻したり進めたりすることも可能です(Thunderbirdの[進む][戻る]ボタンと同様の使い方です)。

図21 [Shift]+[↓]キーでメッセージ本文を下へスクロールし、URLがあれば強調表示されます。[Enter]キーを押せば新しいタブでWebページが開きます