Aspire oneのインタフェースは、ノート機としては標準的な構成だ。メモリカードスロットにUSB 2.0端子×3、D-sub端子にLAN端子などが用意されている。ExpressCardスロットがないが、高速データ通信を利用するのでもない限り、現状では必要ないだろう。

本体前面部は、インタフェース類のないスッキリしたデザイン。唯一、無線LANのスイッチが配置されている

無線LANのオン/オフを切り替えるスイッチ。ネットにつながない場合は、バッテリ消費を抑えるためにオフにしておこう

本体左側面には、左から電源プラグ、RGB端子、LAN端子、USB 2.0、SDカードスロットが並ぶ

本体右側面。左からオーディオ端子類、USB 2.0端子×2、メモリカードスロットが配置されている

インタフェース類での注目ポイントは、メモリカードスロットが2基用意されている点。本体右側面のスロットはマルチカードスロットで、SDカード /MMC/メモリースティック(PRO)/xD-Pictureに対応している。左側のスロットはSD/SDHCカード専用スロットだ。海外で発売された SSD搭載モデルでは、左側のスロットは「Storage Expansion」スロットと呼ばれている。このスロットにSDカードを挿すことで、本来は8GBのSSDドライブの容量にメモリカードの容量を加え、1つのドライブとして扱えるのだ。日本で発売されているWindows搭載モデルではこの機能はなく、単にSD/SDHCカードスロットとしてのみ機能する。うむむ、なんだかズルい気がするぞ。それはともかく、左側のスロットに高速なカードを挿してキャッシュ代わりに使うなど、いろいろな使い道がありそうだ。

左側のスロットには、SDカードがスッポリと収まる。システム用ディスクやデータドライブとして挿しっぱなしするのもアリ?

右側のスロットにSDカードを挿入すると、1/4程度はみ出てしまう

Aspire oneに搭載されているHDDは120GB。同類の製品としては比較的容量が多く、普通に使用する分にはなんら問題はないだろう。メモリは1GBで、Windows XPを使うには十分な容量だ。なかには、メモリを増設してより快適に使いたい人もいるだろう。だが残念なことに、Aspire oneではメモリの増設ができない。2GBのメモリが実際に必要かどうかという問題とは別に、「増設しない」のと「増設できない」のではニュアンスが天と地ほど違う。マシンの中身を少しでもいじりたい人のために、メモリは増設/換装可能にしてほしかった。

合皮製のケースが付属する。ピッタリ収まるのはいいが、やや入れにくい。あと、新車の匂いがシマシタ

次に、携帯性をみてみよう。Aspire oneのサイズは249(H)×170(D)×29(H)mmで、B5サイズ程度。EeePC 901-XやInspiron mini 9よりもやや大きい。もっとも、120GBのHDD付きで入力しやすいキーボードがあるなら、このサイズは妥当のように思える。重量も約1.1kgで、この手のマシンとしては平均的だ。ただ、本体のデザインがスタイリッシュでコンパクトなだけに、見た目よりもやや重く感じた。

バッテリの駆動時間は、カタログ値で約3時間とされている。そこで「BBench」を使って、シビアな環境下でのバッテリ駆動時間を計測した。液晶ディスプレイの輝度を最大にしつつ、すべての低電力設定をオフに切り替え。さらに「BBench」で10秒おきにネットアクセス(無線LAN経由)&キーストロークを行なうように設定。その結果、バッテリは約2時間10分駆動した。決して長くはないが、かと言って短すぎるわけではない。HDDを搭載した1スピンドル機なら、この数値も仕方がないところだろう。