知る人ぞ知るツアー「ニューハーフショー」

豪華な本格的ショーが満喫できる、六本木「香和」のニューハーフショー(イメージ)

以前から「はとバス」の定番人気(特に女性)として、知る人ぞ知るツアーのひとつに「ニューハーフショー」がある。老舗の「黒鳥の湖」をはじめ、本格的なショーで知られる「六本木金魚」、パロディーあふれる「アルカザール」など、個性的な店が選べるだけではなく、「アルカザール」との組み合わせでは、「すし食べ放題とニューハーフショー」「老舗の牛なべとニューハーフショー」「健康食彩ブッフェとニューハーフショー」など、その選択肢は実に多彩だ。

中でも人気が高いのは、「ニューハーフがご案内 六本木香和と世界のバイキング」。第一ホテル東京でバイキングを味わった後に、「花魁座」のニューハーフショーが楽しめる六本木「香和」へ向かうが、なんとバス内にニューハーフの方が同乗。普段はなかなか聞けないプライベートの話などが飛び出し、車内は大爆笑となるという。

また、向島老舗料亭「櫻茶ヤ」、ライブハウス「COTTON CLUB」など、ちょっと入りにくいところへのツアーも定番だ。好評のためツアーが追加されたのは、有名ホストクラブ「愛」本店での「シンデレラナイト」(女性限定)。スーパーホストたちにエスコートされる世界を、ちょっぴり覗いてみたいという人は予想以上に多いのだろう。

伝統のある向島花街の老舗料亭「櫻茶ヤ」では、芸者踊りを楽しみつつ会席料理が味わえる(イメージ)

宴会、貸切、英語の勉強にも便利

「フォルテシモ」の車内は3列独立シート、26席。デザインにも高級感が漂う

「はとバス」のツアーは都内・近県に限られているわけではない。日帰りや宿泊のツアーも充実している。これからのシーズンはもちろん紅葉、そして温泉。日光、草津、鳴子峡、松島、飛騨高山、京都……とそのラインナップには目移りしてしまう。今年は60周年記念企画として「至福の九州縦断ゆとり旅 7日間」も発表された。9月から11月にかけての全3回限定で、3列独立シートの最上級バス「フォルテシモ」を利用する。

会社などの幹事には、宴会パックも見逃せない。「はとバス」の送迎で、1次会は和洋中華がそろった29カ所のレストランから、2次会は13のショーからチョイスが可能。7,000円、8,000円、11,000円の基本料金のほかに、ランクアップのコースも用意されている。シンフォニークルーズのパーティープラン、屋形舟プランなど、ほかにも選択肢は多い。

東京湾クルーズもぜひ体験したい。ディナーもいいが、通にはランチクルーズが人気だとか

貸切バスの場合は1台当たりの料金となるので、人数が多いほど得になる。例えば、1人では10万5,000円としても、10人での貸切であれば1人10,500円、40人なら1人2,625円である。バスにはカラオケもあるので宴会を開くこともできる。気分を変えて会議やブレインストーミングで使われることもあるという。アイデア次第で使い道はいろいろとありそうだ。

現在、「はとバス」では、国家資格を持ったガイドが英語や中国語で案内するツアーも実施されている。外国人向けのツアーなので、外国の友人を案内するのにも便利だ。英語の勉強のために、英語ツアーに参加する日本人もいるという。確かに、生の言葉、外国人にも出会えるいい機会に違いない。英語ツアーのなかには、日本語、韓国語、中国語、スペイン語といった多言語ガイドシステムが利用できるコースもある。

「はとバス」のツアーはまだまだあるので、詳しくはウェブサイトを参照していただきたい。直営の銀座キャピタルホテルやレストラン、グッズ販売、整備工場での車検案内など、ツアー以外にもたくさんの情報が掲載されている。それぞれのツアーもじっくりと見ていくと興味深いのではないだろうか。

「土日は若い方からお年寄りまで、参加客の年齢層は幅広いのですが、平日は熟年層が多いですね。男女比は半々くらいでしょうか。一人で参加される方が多いのも『はとバス』の特徴でしょう」(広報担当)。当日でも空席があれば参加できるし、一人でも気兼ねすることがないため、一度利用した人のリピート率は高いという。また改めてツアーで案内されると、東京の新しい一面が見えてくるという感想も多いそうだ。気軽に味わえる東京の旅。それが「はとバス」の基本であり、60年の歴史を支えてきた人気の秘密なのだろう。

イベント名 はとバス in 晴海 EXPO
開催日 9月23日10時~16時(雨天決行)
場所 晴海客船ターミナル及び隣接広場
内容 無料ミニツアー(新型車ハイブリッドバス運行予定 所要約30分)、車両展示、歴代ガイド制服ファッションショー/新制服発表ほか
料金 入場無料