最大の魅力は、個性豊かなメンバーと、それぞれが持つ人間くささにあり!
クリミナル・マインドの最大の魅力は、なんといっても個性豊かなBAUのメンバー構成でしょう。
全員が何らかの分野に秀でたプロフェッショナルであり、その仕事ぶりは見事の一言。各々の専門知識を合わせて犯人像を浮かび上がらせる作業は、クリミナル・マインドの見どころのひとつであり、視聴者がもっともワクワクするシーンでもあります。
そのパーフェクトな仕事を見ていると、万能超人にも思えてくるBAUメンバーですが、決してそんなことはなく、それぞれが弱さや過去を持った普通の人間であるところも視聴者の共感を呼ぶうまい仕掛け。
優秀なプロファイラーであるギデオンには過去に部下を殉職させてしまったという経験がありますし、モーガンには犯罪歴が。他のメンバーも表にこそ出しませんが複雑な思いを抱えてBAUに従事しています。
同じ人間とは思えないような凶悪犯が続々と登場する中で、メンバーのこうした人間臭さには何となくホッとさせられますね。
展開の速さは賛否両論?
展開が速い海外ドラマといえば『24』シリーズが有名ですが、このクリミナル・マインドもそれに負けず劣らず超高速です。
だいたいが冒頭で事件発生。その後BAUが出動し、プロファイリングを開始、犯人を追い詰めていく――という流れでストーリー展開していくのですが、尺が短い(60分)こともあり、とにかくこの「プロファイル」部分がものすごく速い。
特にプロファイリング部分でのメンバー間の会話は、ちょっと目を離している隙にどんどん結論へ向かって進んでいくので、会話シーンの間にカップラーメンでも作るか……とかやってると、その3分の間に犯人像が固まっていて、わかってないのはTVの前の自分だけ、という状態に陥ってしまうのでご注意をば。
この超高速展開は、正直この手のドラマが好きで見ている人でないと辛いかなと思う部分もあるのですが、裏を返せば60分間にものすごく濃縮されたストーリーが詰まっているので、退屈する時間がまったくないということでもあります。
あと会話が早口で、字幕が消えるのもけっこう早いため、「明日も仕事が早いし倍速で……」とかやってると悲惨なことになるので気をつけてね!
FBIファンなら全シーズン見逃すな!
ということで、人気が沸騰してとうとう第3シーズンまで製作されたクリミナル・マインド。 エピソードが進むにつれて、最初はわからなかったメンバーの過去の傷が見えてきたり、メンバーの入れ替わりがあったり、単に事件を解決するだけでなく、人間ドラマとしても非常に面白い作品です。
まだクリミナル・マインドを見たことがないという方は、ぜひこの機会にBAUのメンバーの活躍をお楽しみください。
ちなみに僕は子供の頃見ていたXファイルに影響されて「将来はFBI捜査官になる!」とか言ってましたけど、今となってはいい歳こいて専門分野がゲームとか映画とか限定なので、どう考えてもBAUには入れそうにありません。ほんま現実って厳しいわー。