【インタビュー】
カシオ計算機(以下、カシオ)は9月9日に、次世代の電波ソーラームーブメント「タフムーブメント」搭載の新型「OCEANUS(オシアナス)」4モデルを発表した。最先端機能を備えた「タフムーブメント」とは、いかなるものか。それはどのような開発思想から生まれたのか。同社の羽村技術センターを訪れ、開発担当者に「タフムーブメント」誕生秘話を聞いた。
東京の西の郊外、羽村市の豊かな緑の中にカシオの頭脳ともいうべき羽村技術センターがある。ここでは1,000人を超す人々が、電子製品の研究開発に取り組んでいる。おなじみのソーラー電波時計も、ここで研究開発が続けられている。今回は、その最前線にいるエンジニア3人に集まってもらった。「タフムーブメント」の開発をゼロから手がけた、まさに生みの親の皆さんだ。
そもそも「タフムーブメント」とは何か? まずは、その意味するところを語ってもらった。「タフ」という言葉には、カシオの時計作りの歴史で培われた開発思想ともいうべきものが込められているという。G-SHOCKに代表される耐衝撃技術、電池寿命を5年、10年と延ばした長寿命、電池交換を不要にしたソーラー化、さらには技術的に突きつめた高性能……。「タフ」とは、時計の性能進化を追求し続けるカシオ技術陣の開発姿勢を表すキーワードなのだ。
そんな「タフ」の言葉が冠せられた「タフムーブメント」は、カシオの開発思想の集大成といえる。世界6局の電波に対応した「マルチバンド6」、ムーブメント自体の耐衝撃性を向上させた「ハイブリッドマウント構造」、そして万一針がずれても自動的に正確な時刻を表示する「針位置自動補正機能」。この3つの性能が7月に発表された「タフムーブメント」の象徴的な進化だという。まずは、モジュール開発を担当した水津考さんに「ハイブリッドマウント構造」について説明してもらった。
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