こんにちは、阿久津です。巷ではWindows 10テクニカルプレビュー ビルド10014やビルド10022のスクリーンショットのリークが話題になっていますが、筆者の興味を引いたのは、2月11日付けのリリースノート。そこには、WDK(Windows Driver Kit)やADK(Assessment&Deployment Kit)も同一のビルド番号で並んでいます。リーク情報の真偽はともかく、開発環境が出そろうことでWindows 10リリースへ向けた動きが加速しそうです(図01)。

図01 2014年10月のWindows 10発表会。今後の大きなアップデートとして「Developer(開発者向け)」が控えています

さて、Windows 10テクニカルプレビュー ビルド9926には、エクスプローラー起動時の表示を、「クイックアクセス」「PC」の2項目から選択できる設定が加わりました(図02~04)。

図02 「フォルダーオプション」ダイアログの<全般>タブには、「エクスプローラーで開く」という項目が加わりました

図03 ドロップダウンリストで「PC」を選択して、エクスプローラーを起動した状態

図04 ドロップダウンリストで「クイックアクセス」を選択して、エクスプローラーを起動した状態

これはエクスプローラー起動時にクイックアクセスに登録したショートカットキーや使用頻度の高いフォルダー/ファイルへの参照性を高めるか、従来のようにユーザーフォルダーやドライブベースでファイルをたどるために加わった設定と言えます。

この設定情報はいつもどおりレジストリ上に保存されますので、今週はエクスプローラーの最初に開くターゲットをレジストリで制御するチューニング方法をお送りしましょう。

1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advancedキーを開きます。
3. DWORD値「LaunchTo」を開き、データを「1」もしくは「2」に変更します。
4. レジストリエディターを終了します。

これでチューニングが完了しました(図05~08)。

図05 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図06 レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\ Windows\CurrentVersion\Explorer\Advancedまで、キーをたどって開きます

図07 右ペインに並ぶDWORD値「LaunchTo」をダブルクリックし、データを「1」もしくは「2」に変更して<OK>ボタンをクリックします

図08 <×>ボタンをクリックして、レジストリエディターを終了します

早速結果を確認してみましょう。[Win]+[E]キーを押してエクスプローラーを起動しますと、DWORD値「LaunchTo」のデータによってエクスプローラーのファーストターゲットが変化します。下図のように、「1」の場合は「PC」、「2」の場合は「クイックアクセス」を選択した状態でエクスプローラーが起動しました(図09~10)。

図09 DWORD値「LaunchTo」のデータが「1」の状態

図10 DWORD値「LaunchTo」のデータが「2」の状態

DWORD値「LaunchTo」は後から加えたエントリではありませんので、うまく動作しなくなった場合は、フォルダーオプションダイアログから再設定してください。DWORD値を削除した後に、同ダイアログから設定した時点で値は再生します。

それでは、また次号でお目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus)