こんにちは、阿久津です。既に各所で報じられているとおり、Kinect for Windowsセンサーが発売されました。筆者も二月早々に売り出されることは事前に知っていましたが、どこで購入できるのか確認していなかったため、見事に出遅れた次第です。前述のニュースリリースで発売に気付きましたが、既にMicrosoft Storeは売り切れ。そのほかのオンラインショップもすべて在庫ゼロ状態で、注文に至りませんでした。

そもそもMicrosoftは、Kinectを用いたコンピューター環境を次世代のUI(ユーザーインタフェース)となるNUI(Natural User Interface)ととらえており、XBOX 360で実現していたエンターテイメントだけでなく、医療や教育といった広範囲の分野に進出することを目標にしています。

日本国内の出荷台数は不明ですが、Microsoftのとある中の人が自腹購入し、オンラインショップが軒並み売り切れることを踏まえますと、好事家だけでなくソフトウェア開発企業なども興味を持っているのでしょうか。いずれにせよ手にすることができなかったため、具体的な評価を下すことはできませんが、気になるのが動作スペック。Kinect for Windowsセンサーを接続するコンピューターのスペックとして、2.66GHz以上のデュアルコアCPU、メモリは2GBを必要としています。

XBOX 360専用Kinectは、体の動きやジェスチャーを認識するためのプロセッサを搭載していますが、Kinect for Windowsセンサーは同様の処理をコンピューター本体側で行うため、比較的高いスペックが必要となるのでしょう。いずれにせよ、世界を変えるであろうNUIがKinect for Windowsセンサーによって本当に実現するのか。筆者も同デバイスの入手を試みながら、動向を注視していきたいと思います。

さて、Googleが発表したプライバシーポリシー変更に伴う利用規約の変更が物議を醸しています。あくまでもGoogleは私(わたくし)の企業であるため、ポリシー変更の是非に関して言及することは避けますが、コンシューマーとしては「使用しない」という選択肢が残されるべきでしょう。

例えばWebブラウザーであるGoogle Chromeを使用している場合、同ソフトウェアをアンインストールすれば済む話です。しかし、自身のアップデートなどを行っているGoogleUpdateはプログラムの一覧にも列挙されず、コンピューターに詳しくない方は削除方法を知るのは難しいかも知れません(図01~02)。

図01: 「プログラムと機能」に並ぶGoogleソフトウェア。通常はここから削除できます

図02: ただし、Googleソフトウェアをアンインストールしても、プログラムの自動更新を行うGoogleUpdateは残されます

そこで今回は、GoogleUpdateを完全にアンインストールするチューニングをお送りしましょう。

1.Googleソフトウェアをアンインストールします。
2.「%LOCALAPPDATA%\Google」フォルダーを削除します。
3.管理者権限でレジストリエディターを起動します。
4.HKEY_CURRENT_USER \ Software \ Microsoft \ Windows \ CurrentVersion \ Runキーを開きます。
5.文字列値「Google Update」を削除します。
6.HKEY_CLASSES_ROOT \ CLSID \ {022105BD-948A-40C9-AB42-A3300DDF097F}キーに代表される不要なキーを囲み01を参考に削除します。
7.[F5]キーを押してから、レジストリエディターを終了させます。
8.管理者権限でタスクスケジューラを起動します。
9.「GoogleUpdateTaskUser」で始まるスケジュールをすべて削除します。
10.タスクスケジューラを終了させます。

これでチューニングが終了しました(図03~16)。

図03: [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「%LOCALAPPDATA%」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図04: フォルダー内の「Google」を右クリックし、メニューから<削除>をクリックします

図05: 確認をうながすダイアログが現れたら、<はい>ボタンをクリックします

図06: [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図07: レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER \ Software \ Microsoft \ Windows \ CurrentVersion \ Runキーを開きます

図08: 文字列値「Google Update」を右クリックし、メニューから<削除>をクリックします

図09: 確認をうながすダイアログが現れたら、<はい>ボタンをクリックします

図10: 次にHKEY_CLASSES_ROOT \ CLSID \ {022105BD-948A-40C9-AB42-A3300DDF097F}キーへ移動します。同キーを右クリックして、メニューから<削除>をクリックしてください

図11: 確認をうながすダイアログが現れたら、<はい>ボタンをクリックします。本手順を囲み01のレジストリキーに対して繰り返します

図12: 操作を終えたら、[F5]キーを押してから<×>ボタンをクリックしてレジストリエディターを終了させます

図13: [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「taskschd.msc」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図14: 「GoogleUpdateTaskUser」で始まるスケジュールをまとめて選択し、右クリックします。メニューから<削除>をクリックしてください

図15: 確認をうながすダイアログが現れたら、<はい>ボタンをクリックします

図16: 操作を終えたら、<×>ボタンをクリックしてタスクスケジューラを終了させます

今回は素のWindows 7にGoogle Chromeを導入し、そして削除した環境を前提に検証を行っています。例えばGoogle Earthなど、ほかのGoogleソフトウェアを導入している場合、ステップ02で削除するのは、Googleフォルダーではなく、そのサブフォルダーにあたるGoogleUpdateフォルダーに変更してください。また、同ステップで削除できない場合、タスクマネージャー(taskmgr.exe)を起動し、「GoogleUpdate.exe」を終了させてから同操作を行ってみましょう。これで削除可能になります。

今回筆者はGoogle Chromeの残骸と思われるエントリ、GoogleUpdateが使用していたエントリを削除対象として各キーを列挙していますが、環境によっては異なるエントリが残っているかも知れません。その際はご自身の判断で削除してください。ただし、Google ChromeはアンインストールしてもGoogle日本語入力はそのまま使用するといった異なるケースでは、本チューニングによる悪影響が起こる可能性があります。なお、ステップ06の削除操作は煩雑なので、面倒な方は下記にあるレジストリファイルを使ってエントリを削除しても構いません。

■レジストリファイルはこちら
GoogleUpdate-Delete.zip

それでは、また次号でお会いしましょう。

囲み01: 削除対象となるキー

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{022105BD-948A-40C9-AB42-A3300DDF097F}
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{095A2EEC-F7FE-42E8-96FB-C20E53081908}
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{1793FE32-120E-4D33-8BE9-19EF4AD165F6}
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{22181302-A8A6-4F84-A541-E5CBFC70CC43}
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{2F0E2680-9FF5-43C0-B76E-114A56E93598}
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{51F9E8EF-59D7-475B-A106-C7EA6F30C119}
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{C3101A8B-0EE1-4612-BFE9-41FFC1A3C19D}
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{C442AC41-9200-4770-8CC0-7CDB4F245C55}
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{E67BE843-BBBE-4484-95FB-05271AE86750}
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{E8CF3E55-F919-49D9-ABC0-948E6CB34B9F}
HKEY_CLASSES_ROOT\Google.OneClickCtrl.9
HKEY_CLASSES_ROOT\Google.OneClickProcessLauncherUser
HKEY_CLASSES_ROOT\Google.OneClickProcessLauncherUser.1.0
HKEY_CLASSES_ROOT\Google.Update3WebControl.3
HKEY_CLASSES_ROOT\GoogleUpdate.CredentialDialogUser
HKEY_CLASSES_ROOT\GoogleUpdate.CredentialDialogUser.1.0
HKEY_CLASSES_ROOT\GoogleUpdate.OnDemandCOMClassUser
HKEY_CLASSES_ROOT\GoogleUpdate.OnDemandCOMClassUser.1.0
HKEY_CLASSES_ROOT\GoogleUpdate.Update3COMClassUser
HKEY_CLASSES_ROOT\GoogleUpdate.Update3COMClassUser.1.0
HKEY_CLASSES_ROOT\GoogleUpdate.Update3WebUser
HKEY_CLASSES_ROOT\GoogleUpdate.Update3WebUser.1.0
HKEY_CLASSES_ROOT\Interface\{2D363682-561D-4C3A-81C6-F2F82107562A}
HKEY_CLASSES_ROOT\Interface\{31AC3F11-E5EA-4A85-8A3D-8E095A39C27B}
HKEY_CLASSES_ROOT\Interface\{494B20CF-282E-4BDD-9F5D-B70CB09D351E}
HKEY_CLASSES_ROOT\Interface\{6DB17455-4E85-46E7-9D23-E555E4B005AF}
HKEY_CLASSES_ROOT\Interface\{909489C2-85A6-4322-AA56-D25278649D67}
HKEY_CLASSES_ROOT\MIME\Database\Content Type\application/x-vnd.google.oneclickctrl.9
HKEY_CLASSES_ROOT\MIME\Database\Content Type\application/x-vnd.google.update3webcontrol.3
HKEY_CURRENT_USER\Software\Google
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Low Rights\ElevationPolicy\{C3101A8B-0EE1-4612-BFE9-41FFC1A3C19D}
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Low Rights\ElevationPolicy\{C442AC41-9200-4770-8CC0-7CDB4F245C55}
HKEY_CURRENT_USER\Software\MozillaPlugins\@tools.google.com/Google Update;version=3
HKEY_CURRENT_USER\Software\MozillaPlugins\@tools.google.com/Google Update;version=9
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Extension Compatibility\{2318C2B1-4965-11D4-9B18-009027A5CD4F}
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Extension Compatibility\{AA58ED58-01DD-4D91-8333-CF10577473F7}

阿久津良和(Cactus)