こんにちは、阿久津です。本日23日から、Windows UpdateでWindows 7 Service Pack 1が公開されました。執筆時点では未掲載ですが、同Service Pack 1の適用手順などを解説した記事を寄稿しましたので、初めてService Packを適用する方は是非ご覧ください。また、本連載も今週からService Pack 1を適用したWindows 7を対象にチューニングテクニックをお届けします。

早速、筆者のメイン環境もWindows 7 Service Pack 1を適用し、おおむね問題なく動作していますが、フッとイベントビューアーを確認したところ、イベントID 36888を持つエラーが発生していました(図01)。

図01: Service Pack 1適用後に発生するようになったエラー。IDは36888でした

Schannelはセキュリティで保護されたチャネルで、同パッケージを起因とするエラーはActive DirectoryやIIS(Internet Information Server)などが関係して発生するようですが、同コンピューターではいずれも使用していません。また、ネット上で検索してみますと、Windows Live Meshリモートデスクトップで使用するWindows Live Mesh remote connections serviceが関係しているようですが、既に同サービスは無効にしています。

外出先から自宅のコンピューターにアクセスする機会は少ないため、Windows Live Mesh自体を削除することで、エラーが発生しなくなりましたが、いまだ確たる原因はわかりません。Windows 7 Service Pack 1は、公にベータ版、RC版を配布し、数多くのフィードバックによるバグフィックスが行われましたが、それでも大多数が導入することで、新たなトラブルが発生する可能性はあります。

もちろん大半の環境は問題ないと思われますが、過去の事例を鑑みますと、必ずしも安定するとは言い切れません。クリティカルな環境でWindows 7をお使いの方はお気をつけください。

さて、Windows 7で作業を行っていますと、ファイルの内容をクリップボードにコピーし、ほかのアプリケーションに流用する場面に出くわします。クリップボードを経由したオブジェクトのコピー&ペースト機能は、Windows 3.1時代から実装されていましたので、大多数の方は操作手順で悩むことなく同機能を使っていることでしょう。

しかし、ファイルの内容をすべてクリップボードにコピーするには、任意のアプリケションでファイルを開き、[Ctrl]+[A]キーを押してすべて選択。[Ctrl]+[C]キーを押してクリップボードにコピーという手順を踏まなくてはなりません。そこで今回は、これらの動作をコンテキストメニューからワンクリックで実行するチューニングをお送りしましょう。

1.[Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力してから<OK>ボタンをクリックします。
2.レジストリエディターが起動したら、HKEY_CLASSES_ROOT \ txtfile \ shellキーまでたどって開きます(ない場合は作成します)。
3.shellキーを選択した状態で<編集>メニューから<新規>→<キー>と順番にクリックし、キー名を「clipboard」に変更します。
4.右ペインの何もないところを右クリックし、メニューから<新規>→<文字列値値>と選択して、値名を「Icon」に変更します。
5.文字列値「Icon」をダブルクリックし、値のデータを「DxpTaskSync.dll,-52」に変更して<OK>ボタンをクリックします。
6.同キー内の「(既定)」をダブルクリックし、値のデータを「内容をコピー(&1)」に変更して<OK>ボタンをクリックします。
7.clipboardキーを選択した状態で<編集>メニューから<新規>→<キー>と順番にクリックし、キー名を「command」に変更します。
8.キー内の「(既定)」をダブルクリックし、値のデータを「cmd /c clip < "%1"」に変更して<OK>ボタンをクリックします。
9.[F5]キーを押して変更内容をシステムに反映させてから、<×>ボタンをクリックしてレジストリエディターを終了させます。

これでチューニングが終了しました(図02~13)。

図02: [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図03: レジストリエディターが起動したら、HKEY_CLASSES_ROOT \ txtfile \ shellキーまでたどって開きます

図04: shellキーを選択した状態で<編集>メニューから<新規>→<キー>と順番にクリックします

図05: キー名を「新しいキー #1」から「clipboard」に変更します

図06: clipboardキーを開き、右ペインの何もないところを右クリック。メニューから<新規>→<文字列値>とクリックします

図07: 値名を「新しい値 #1」から「Icon」に変更します

図08: 文字列値「Icon」をダブルクリックし、値のデータを「DxpTaskSync.dll,-52」に変更して<OK>ボタンをクリックします

図09: 同キー内の「(既定)」をダブルクリックし、値のデータを「内容をコピー(&1)」に変更して<OK>ボタンをクリックします

図10: clipboardを選択した状態で<編集>メニューから<新規>→<キー>と順番にクリックします

図11: キー名を「新しいキー #1」から「command」に変更します

図12: 同キー内の「(既定)」をダブルクリックし、値のデータを「cmd /c clip < "%1"」に変更して<OK>ボタンをクリックします

図13: [F5]キーを押して変更内容をシステムに反映させてから、<×>ボタンをクリックしてレジストリエディターを終了させます

早速、結果を確認してみましょう。あらかじめ適当な内容が記述されているテキストファイルを用意してください。ここでは簡単な一文が記載された「test1.txt」を用意しました。同ファイルを右クリックしますと、コンテキストメニューには、ステップ06で作成した<内容をコピー>という項目が追加されています。同項目を選択しましょう。なお、項目名からもわかるように[1]キーで選択することも可能です(図14~15)。

図14: 適当な文字が記述されているファイルを用意します

図15: テキストファイルを右クリックし、メニューにある<内容をコピー>をクリックします

今度はメモ帳など任意のアプリケーションを起動し、ペースト操作を行いましょう。すると、あらかじめ用意したファイルの内容がクリップボードにコピーされているため、同じ内容が貼り付けられます(図16)。

図16: 任意のアプリケーションにペースト操作を行いますと、図14の内容が貼り付けられます

今回のチューニングでは、元々Windows OSに用意されている「clip」コマンドを使用しました。また、レジストリキーからもわかるように、ファイルタイプ「txtfile」に関連付けられている拡張子「.txt」「.log」のコンテキストメニューに追加した項目が現れます。Webサイト作成でスクリプトファイルなども対象にしたい場合は、該当する拡張子もしくはファイルタイプのレジストリキーを対象にチューニングを行ってください。

それでは、また次号でお会いしましょう。

阿久津良和(Cactus)