Windows 11環境の構築時に小さなミスを犯してしまった。共有フォルダーのアクセスに必要なWindows資格情報を、別PCで更新し忘れたのである。

このため、各PCで画面キャプチャーした画像ファイルの出力先として設定してきた共有フォルダーにアクセスできなくなってしまった。

  • 新規インストールしたWindows 11 PCの共有フォルダーに、別のPCからアクセスできない状態

Windows 8以降の落とし穴だが、アクセス先となるWindows 11をMicrosoftアカウントに切り替えると、ローカルアカウントによる認証ができなくなってしまう。以前は数日ローカルアカウントで利用してからMicrosoftアカウントに切り替えていたが、今回は即時切り替えてしまった。

Microsoftの公式ドキュメントはトラブル解決方法の1つとして、「SMB 1.0/CIFSクライアント」の導入を薦めているものの、セキュリティの観点から避けるべきだろう。Microsoftアカウントのパスワードでアクセスできたケースもあるらしいが、筆者が確認した限りではNGだった。このような場面の対処法を紹介する。

  • 「設定」の「アカウント/ユーザーの情報」に並ぶ「アカウントの設定」で、「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」をクリック/タップする

  • 「次へ」をクリック/タップする

  • Microsoftアカウントのパスワードを入力し、「OK」をクリック/タップする

  • ローカルアカウント名が以前と同じであることを確認し、パスワードやパスワードのヒントを入力。その後「次へ」をクリック/タップ

  • 「サインアウトと完了」をクリック/タップする

ただし、Microsoftアカウントを「パスワードレスアカウント」として運用している場合、本人確認のステップで行き詰まってしまう。その場合はセキュリティページで事前にパスワードを再設定するとよい。

  • Microsoftアカウントのセキュリティ設定ページ

  • 別PCから共有フォルダーにアクセスし、ローカルアカウント名およびパスワードを入力。「資格情報を記憶する」にチェックを入れた状態で「OK」をクリック/タップする

  • 無事に目的の共有フォルダーが別PCからアクセス可能になった

このあたりの情報は一度整理したいと思っていたものの、トラブルに見舞われないと始まらないし、問題を解決すると忘れてしまう。正に「喉元過ぎれば熱さを忘れる」だ。なお、別PCで資格情報を保存すれば、対象PCをMicrosoftアカウントに切り替えても共有フォルダーにはアクセスできる。

  • 共有フォルダーへのアクセスを確認したら、共有フォルダーがあるPCで「Microsoftアカウントでのサインインに切り替える」をクリック/タップする