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バッチファイルなどでまとめて削除

Windows Insider Programに参加し、ファーストリングを選択している筆者が覚える違和感の1つが、「送る」メニューの復元である。不用な項目は削除するのが常である筆者に取って、使用しない「FAX受信者」などが並ぶのは、苦痛といっても過言ではない。

  • 標準的な「送る」メニューの内容。いつの頃から「FAX受信者」が2つ並んでいるが、これは「FAX 受信者.lnk」と「Fax Recipient.lnk」の2ファイルが登録されるためだ

その都度、「shell:sendto」を実行して「送る」メニューの実体である「%APPDATA%¥Microsoft¥Windows¥SendTo」フォルダーを開き、不用なショートカットファイル群を削除していた。だが、よくよく考えればバッチファイルなどを作成すれば、新ビルド適用時も同メニューから不用な項目を削除する手間を省けるはずである。そう考えたのが次のリストだ。

リスト
del "%APPDATA%¥Microsoft¥Windows¥SendTo¥Bluetooth ファイル転送.LNK"
del "%APPDATA%¥Microsoft¥Windows¥SendTo¥Compressed (zipped) Folder.ZFSendToTarget"
del "%APPDATA%¥Microsoft¥Windows¥SendTo¥Desktop (create shortcut).DeskLink"
del "%APPDATA%¥Microsoft¥Windows¥SendTo¥Fax Recipient.lnk"
del "%APPDATA%¥Microsoft¥Windows¥SendTo¥FAX 受信者.lnk"
del "%APPDATA%¥Microsoft¥Windows¥SendTo¥Mail Recipient.MAPIMail"
del "%APPDATA%¥Microsoft¥Windows¥SendTo¥ドキュメント.mydocs"

この内容をコマンドプロンプトにコピー&ペーストすれば、「送る」メニューに並ぶ既定のショートカットファイルを削除できる。もちろんバッチファイルとして作成すれば、操作はワンステップで済む。

  • リスト1の内容をコマンドプロンプト(Windows PowerShell内で起動)で実行した

  • すると「送る」メニューから既定のショートカットファイルのみ取りのぞける

筆者はOneDriveフォルダーにバッチファイルとして保存し、新ビルド配信時にレジストリファイルと合わせて実行している。間もなく新たな機能更新プログラムで、Windows 10はバージョン1903(仮)に更新されるだろう。本Tipsはその際に試してほしい。

阿久津良和(Cactus)