去年ネット流行語にも選ばれた「ウマ娘」だが、実は私も去年からハマっている。

もはやハマっている、などというヌルい表現は不適切であり、すでにここでは規制がかかるレベルの金と時間を注ぎ込んでおり、生活が現在進行形で破綻してしまっている。

だが逆に言えば、すでに私には金と時間以外失うものはないのだ、もしこれで定職や人間関係まで持っていたら大変なことになっていた、無職のひきこもりで本当によかった。

想像以上に自分が無敵の人に王手なことに気付いたので、2月も半ば終わっているが、今年の目標は「法を犯さない」で決定だ。

ネットの鉄板ネタ、その陰には「犠牲者」も

そんなウマ娘だが、現在ファミマでコラボ商品を販売している。コンビニのようなチェーン店とコラボをするコンテンツは珍しくない。

しかし、コラボするチェーン店が発表された時点で、近隣に店舗がないため「コラボ終了」になってしまう地域も少なからずある。

インターネットの住民はサイゼリヤデートのことで戦争するのが大好きであり、すでに第12次大戦ぐらいに突入していると思う。

だが、貴様らがデートでサイゼに連れて行く男やサイゼで喜ぶ女のことでドンパチやっている裏で、サイゼなし県の住人が何人も犠牲になっていることを忘れないでほしい。

戦争で一番被害を受けるのはいつだって武器(サイゼ)を持たぬ一般市民なのである。

サイゼの妙に難しい間違い探しに挑む前に、サイゼはどこにでもある、という己の認識の間違いに気づくべきだ。

それで今回のファミマだが、幸いにも我が村にもある、ただ徒歩圏内にはない。

そもそもローソソだろうがセブソだろうが、田舎で徒歩圏内にコンビニがある一等地に住んでいる人間などほとんどいないのである。

たまにTwitterのスペースで話していると、東京住みの人間が「ちょっとコンビニいってくる」と言って3分ぐらいで帰ってくるが、田舎住みの人間にとってそれがどれだけ異常なことか都会の人間はわかっていないのだ。

しかし、田舎ゆえに都会では秒でなくなるコラボ商品が意外と残っているという利点がある。

そう思っていた時期が私にもあったのだが、その幻想は7年前打ち砕かれた。同じくファミマが刀剣乱舞とコラボしたとき、田舎だから残りまくっていると思い昼にノコノコ行ったら全て駆逐されていたのだ。

その場に同志と思われるような息がやたら荒い人間はいなかった、そもそも人間がいない。昼時でも平気で無人なのが田舎のコンビニクオリティなのだ。

だが、人もいないのにコラボ商品もないのである。一体我が村のどこに同志がそんなに潜んでいたのか今でも不可解である。

よって今更ファミマに行ったところで、またウマ娘ファンの姿は見えないのにウマ娘コラボ商品だけ無くなっているという怪現象を目の当たりにするだけだろう。

もしくは、購入していたのは私のドッペルゲンガーだったのかもしれない、だとしたら遭遇した瞬間こちらが蒸発してしまう。

ファミマのスマホ回収に持ち込み殺到、即終了へ

  • 古いスマホをキャリアの下取りに出したり、家族に譲ったりして、自分で保管していない人もそれなりにいそうです

    古いスマホをキャリアの下取りに出したり、家族に譲ったりして、自分で保管していない人もそれなりにいそうです

実は、ファミマではウマ娘コラボ以上に熾烈な戦いが起こり、そしてすでに終戦した後だという。もしかしたらファミマはサイゼと同じくらい戦闘民族が集まるサイヤ企業なのかもしれない。

伊藤忠商事が不要になったスマホをファミマ(一部店舗)に持ってきたら1,000円相当のクーポンと交換するというキャンペーンを行ったところ、持ち込みが殺到し、あっという間に終了してしまったようだ。

むしろこちらは「瞬殺」というニュースで初めてそのような試みを知ったくらいである。

「コンビニで1,000円」というのは豪遊クラスの大金であり、コンビニで遠慮なく1,000円使える石油王チャンスを逃したのは痛恨と言える。

前回のPayPayほけん然り、今の世の中情強かつ情速、そしてフットワークの軽さがなければなかなか得をすることができない。

情報が流れてくるのを待っているようでは、自分のところに流れてきた時点でその情報はすでに手垢だらけだし、桃太郎もおっさんになっているのである。現時点で、部屋のどこに古いスマホがあるかすらわからない人間は得どころか搾取要員だ。

そして、いつものTwitter情報なので真偽は確かではないが、業者のような人間が大量のスマホを持ち込み、クーポンを枯渇させたという発見情報もある。条件が太っ腹だったためか、場合によっては1,000円もしないジャンクな中古スマホを仕入れて差額をゲットという話もあったそうだ。

転売ヤーをはじめ、最近は個人に向けて作られたものを組織が蹂躙して、個人に届かないということが増えてきている気がする。

キャンペーンやコラボをするとき、企業はグッズが邪神像になっていないかだけではなく、組織対策まで行わなければいけない時代になったのだ。