渡邊圭祐から「いや! 質問しすぎじゃない!?」と言われる

――瑞帆はなんとも思っていなくても、上司のほうが勝手に特別な思いを抱いているかもしれないですし。人とのコミュニケーションって、本当に難しいなと思うのですが、伊原さんご自身は普段、意識されていることはありますか?

まずは聞くに徹するが先、ですね。私はどちらかというと、自分が傷つきたくないという思いよりも、人のことを傷つけたくないという思いのほうが強いのですが、どこまでがイエスで、どこまでがノーなのかって、結構本当に人それぞれだと思っていて。私が褒め言葉だと思って言った「すごい背が高くて素敵ですね」という言葉も、その相手の方は100%ポジティブに受け取れるかどうかわからない。もしかしたら、背が高いことを気にしているかもしれない。と思うと、どこまでが相手の許容範囲なのかということを、初対面だとなかなか難しいとは思うんですけど、最初はできるだけ情報を集めて(笑)。こう言われるのはちょっと嫌だと思うのかな? じゃあ、こう接してみようかなと、先に注意深く情報収集するタイプです。

――素晴らしい配慮! でも、大丈夫ですか? 気をつかい過ぎてしんどくなることはないですか?

生きづらそうですか(笑)!? でも、それも楽しかったりするんですよね。(ある人は)すごく朗らかに現場を回しているけど、意外と頑張って、そうしてくれているタイプなのかなとか。そういうところを見つけるのも好きなので、最初は聞くに徹します。あと、人は誰にでも興味があるので、めちゃくちゃ質問します。今回の撮影現場でも、渡邊(圭祐)さんに「いや! 質問しすぎじゃない!?」みたいに言われたくらい。別に深い意味はなくても、「好きなものなんですか?」というふうに聞いちゃいます。

藤井隆のことがもっと好きになるエピソードも

――今、お話を聞いて思ったことがあって。今回、取材させていただくということで、『ヤンタン』(※)を聴いてきたんです。

え、ありがとうございます。

※MBSのラジオ番組『伊原六花のMBSヤングタウン』(毎週金曜22:00〜 ポッドキャストでも配信中)

――メールやコメント一つひとつの掘り下げ方がとても丁寧で、リスナーの方もラジオに参加するのが楽しいだろうなと思っていたんですけど、人に興味があるから、自然とあのやり取りができているんですね。

もちろん結果もなんですけど、なんでそれが好きになったのか、なんでこれが嫌いなのかっていう過程が好きで。例えば、「私、最近、水飲まないんだよね」みたいな話をされている人がいたら、「そうなんですね。なんでですか?」というふうに過程を聞きたくなる。「なんで?」が多いから、深掘りしてるように感じてもらえたのかもしれません。

――あと、藤井隆さんのゲスト回もすごく良かったです。お二人のことがもっと好きになりました。藤井さんって、すごく素敵な方ですよね。

私も藤井さんのことが大好きです。藤井さんって、ポップな毒はあるんですけど、全てにおいて、クリーンな方なんですよね。誰に対してもフラットだし、どれだけ偉い人に対しても「それは違うんじゃないですか?」と思ったら、ちゃんと言葉にして伝えられる。忖度とか、そういうものが一切ないところが大好きで。私が悩んでることを相談したときも、「今やってることは素晴らしいと思う。たださ、それって必要かな?」というふうにアドバイスもいただいたり。

――カッコいい……。最後に、藤井さんのことがもっと好きになるエピソードまで聞けて、感激です。『恋愛禁止』の今後の展開も楽しみにしております。お時間をいただき、ありがとうございました!

こちらこそ、ありがとうございました!

  • ドラマ『恋愛禁止』第1話場面カット (C)ytv

■プロフィール
伊原六花
1999年6月2日生まれ、大阪府出身。大阪府立登美丘高校ダンス部キャプテンを務め、17年に「日本高校ダンス部選手権」で披露した“バブリーダンス”で一躍有名に。18年3月に高校を卒業後、本格的に芸能活動をスタートさせる。24年には、『肝臓を奪われた妻』(日本テレビ)で地上波連続ドラマ初主演。25年は、『パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実』(カンテレ・フジテレビ系)、『恋愛禁止』(読売テレビ・日本テレビ系)と、2クール連続でドラマ主演を務める。