――ナ・イヌさんの印象を教えてください。
第一印象は、「背が高い!」でした(笑)。ポスター撮影で初めてお会いしたのですが、その時は、みんなで「どう呼び合おうか?」と話すくらいまで打ち解けることができました。撮影が始まってしばらくすると、成田さんがイヌさんに使いやすい日本語を教えて、私たちはイヌさんから韓国語を教えてもらうようになって。自然と交流が生まれています。
本当にイヌさんからは学ぶことが多いです。朝からいつも明るく元気に撮影現場に入ってきてくださるので、こちらも元気をもらえます。そういう姿勢も含めて、すごく勉強になるなと思っています。
――どんな韓国語を教わっていますか?
撮影現場で誰かが話している韓国語を聞いて、「今のどういう意味ですか?」と聞いたり、気になる言葉があったら「これが知りたい」とお願いして教えてもらっています。覚えた言葉は、使える場面がきた時に「今だ!」と思って使っています。
私がよく使わせてもらっているのは、「完璧」という意味の「ワンビョカダ」と、「上手だね」という意味の「チャラネ」という褒め言葉です。
――日韓合作の作品で、新鮮に感じることはありますか?
以前にも海外との合作に参加させていただいたことがあるのですが、改めて思うのは「言葉の壁」というものを、実際の撮影現場ではあまり感じないということ。私たちは役を演じていて、スタッフの皆さんも一緒に作品を作ってくださっていて、みんなで同じ方向を向いている。それだけで通じ合えるものがあると思います。もちろん細かいコミュニケーションも大事ですが、難しく考えすぎず、毎日楽しく撮影させていただいています。
撮影スタイルも日本と韓国で違うという話題が出たりしますが、ノ・ヨンソプ監督がとても丁寧に説明してくださるので安心感がありますし、お互いの強みを生かしながら作品を作れている気がします。
――本作の注目ポイントはどこですか?
愛子、快、ソハ3人の関係性の変化はもちろん、愛子の職場である弁護士事務所や、快の動物病院での人間関係もとても魅力的です。思わずほほ笑んでしまうような心温まるシーンもあるので、楽しみにしていただきたいです。
今回、海沿いの街が舞台ということもあって、ロケーションもすごく素敵です。海沿いを歩いたりするのですが、景色がきれいな場所へ行くたびに、自然と気持ちも上がります。夏らしさを感じられる爽やかなシーンもたくさん詰まっているので、そこも楽しみにしていただけたらと思います。
――最後に、視聴者へのメッセージをお願いします。
恋や愛を信じられなかった大人たちが、人と出会い、ワンちゃんたちと過ごすことでどう変化し、成長していくのかが見どころになっていくと思います。
愛子、快、ソハ3人それぞれの考え方や、これまで抱えてきた価値観が、物語を通して少しずつ色づいていくような感覚が描かれています。「その気持ち、分かるな」と共感してもらえる場面も多いはず。夏を彩る爽やかなドラマとして、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。
(C)TBS