• 戸田恵子
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そして戸田は、この作品に限らず、アンパンマンを演じる際には「優しい気持ちを常に持って接すること」を意識しているという。

「どのキャラクターに対しても、いつも寄り添う気持ちを大事に。そう思ってやらなきゃと常に意識しているわけではなく、映像の中にそれが組み込まれているので、描かれている通りにやっていれば自然とそうなるようになっています」

本作ではより一層優しさを持つようにしたそうで、「自分のことを兄のように慕ってくれるチャポンに対して、より愛情を込めて接するようにしました」とアフレコを振り返る。

そして、日常が描かれることも本作の魅力だと語る。

「パン工場の中でチャポンと一緒に過ごす時間も描かれていて、チャポンがチーズと一緒にお風呂に入ったり、お風呂上がりにアンパンマンがチャポンの髪を拭いてあげたり、寝る前に読み聞かせをしてあげたり、そういうごく普通の日常が描かれているというのがとても珍しいと思います」

さらに、「見ているお子さんたちも、自分と同じようにチャポンもアンパンマンと一緒に生活しているんだなと感じてもらえると思いますし、あまり描かれることのない日々の暮らしを楽しんでいただけたらと思います」と語っていた。

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  • 『それいけ!アンパンマン チャポンのヒーロー!』(公開中) (C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV (C)やなせたかし/アンパンマン製作委員会2025

■戸田恵子
1957年9月12日生まれ、愛知県出身。小学5年生の時からNHK名古屋放送児童劇団に在籍し、1969年にドラマ『中学生群像』で子役デビュー。1974年にはあゆ朱美の芸名でアイドル演歌歌手デビュー。1977年に劇団・薔薇座に入団し、看板女優として活躍。1979年にアニメ『機動戦士ガンダム』のマチルダ・アジャン役で声優活動をスタートさせ、アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』(三作目)鬼太郎役、『きかんしゃトーマス』トーマス役、『それいけ!アンパンマン』アンパンマン役などを担当。女優としても活躍し、ドラマ『総理と呼ばないで』、『ショムニ』シリーズ、『ちゅらさん』、映画『ラヂオの時間』などに出演。