日立グローバルライフソリューションズは1月16日、大容量冷凍室/整理しやすい「冷凍室下段3段ケース」、置くだけでラクにおいしく冷凍できる「デリシャス冷凍」、霜つきを抑える「らくうま!ひろin(イン)冷凍プラス」などの機能を搭載した「まんなか冷凍HXCCタイプ」2機種などの冷蔵庫新製品7機種を1月下旬より順次発売する。

  • R-HXCC62X クリスタルミラー(X) 利用イメージ

    R-HXCC62X クリスタルミラー(X) 利用イメージ

今回発売されるのは、3タイプ7機種の新製品。搭載する鮮度保持機能は基本的に共通で、クリスタルガラスドアで冷蔵庫カメラを装備した「HXCCタイプ」、クリスタルガラスドアで冷蔵庫カメラを装備しない「HXCタイプ」がそれぞれ容量の異なる2機種ずつ。鋼板ドアで冷蔵庫カメラを搭載しない「HWCタイプ」は容量の異なる3機種が用意される。「HWCタイプ」のカラーはライトゴールド/ブラストモーブグレーの2色。

  • R-HXCC62X

    クリスタルガラスドアで冷蔵カメラを装備しているのが「HXCCタイプ」(写真は「R-HXCC62X」)

発売日は、「HWCタイプ」が1月下旬、「HXCCタイプ」「HXCタイプ」が2月下旬を予定。価格はオープン価格だが、市場想定価格および外形寸法は以下のようになる。なおこのうち、「HXCCタイプ」「HXCタイプ」は指定価格の対象となる。

  • HXCCタイプ(クリスタルガラスドア/冷蔵庫カメラ搭載)
    • R-HXCC62X(内容積617L):42万円前後/W685×H1,875×D738mm
    • R-HXCC54X(内容積540L):39万円前後/W650×H1,875×D699mm
  • HXCCタイプ(クリスタルガラスドア)
    • R-HXC62X(内容積617L):39万円前後/W685×H1,839×D738mm
    • R-HXC54X(内容積540L):36万円前後/W650×H1,839×D699mm
  • HWCタイプ(鋼板ドア)
    • R-HWC62X(内容積617L):44万円前後/W685×H1,839×D740mm
    • R-HWC54X(内容積540L):39万円前後/W650×H1,839×D701mm
    • R-HWC49X(内容積485L):36万円前後/W650×H1,839×D651mm

今回強くアピールされている「らくうま!ひろin冷凍プラス」は、従来から継続している大型アルミトレイ搭載の3段ケース「ひろびろ三段」、肉のうまみ・野菜のビタミンCを守る「デリシャス冷凍」に加え、霜つきを抑制する「霜ブロック」が加わっているもの。

  • 冷凍室下段3段ケース

    冷凍室下段3段ケース

「霜ブロック」は、3段になっている冷凍室の1段目と2段目の間および2段目と3段目の間に冷気を通すことで食品の温度を早く下げ、水分の蒸発(昇華)量を小さくして霜の付着を抑えるというもの。この構造自体は、今回の新製品の以前から、冷凍室/野菜室用の冷却器が独立して以降の製品で採用されているものだが、この構造により霜つきを抑制できていることが確認できたため、あらためて「霜ブロック」機能として訴求することになったのだという。

  • 霜がつくプロセス

    食品の温度がまわりの空気に比べて高いままだと、水分の蒸発(昇華)が生じる。冷凍庫を開けてまわりの空気の温度が下がると、その水分が食品の表面に付着して霜となってしまう

  • 「霜ブロック」のポイント

    霜がつくのを防ぐには、食品の温度を早く下げて昇華を抑えるのが有効。3段になっている冷凍室の1段目と2段目の間および2段目と3段目の間に冷気を通すことで食品の温度を早く下げるのが、「霜ブロック」のポイントだ

冷蔵室の棚スペース全体を約2度のチルド温度に保ち、除湿量を抑えた冷気を送ることで冷蔵室内の湿度低下を抑制する「まるごとチルド」機能は、肉や作り置きした料理の菌の繁殖を抑えて鮮度を長持ちさせるとともに、サラダなどをラップなしで保存しても感想や変色が生じににくい。

  • 「まるごとチルド」機能

    冷蔵室の棚スペース全体をチルドルームとして使える「まるごとチルド」機能

「新鮮スリープ野菜室」は、ルテニウム配合のプラチナ触媒でエチレンガスや匂い成分を分解し、炭酸ガス濃度を高めることで、野菜の気孔を閉じて呼吸活動を控え、眠らせるように保存するもの。野菜からの水分蒸発も少なくなり、野菜のみずみずしさが約10日間長持ちする。

  • 野菜室

    野菜室

冷蔵庫カメラの搭載機種(HWCCタイプ)では、冷蔵室(棚と左右ドアポケット)と冷凍室下段、野菜室の撮影が可能。撮影した画像はスマートフォンの「日立冷蔵庫コンシェルジュアプリ」でスマートフォンから確認できる。外出先から冷蔵庫の内容を確認できるので、買い忘れや二重購入、買いすぎを防げる。

  • 冷蔵室・棚を撮影
  • 冷蔵室・ドアポケットを撮影
  • 冷凍室を撮影
  • 野菜室を撮影
  • 冷蔵庫カメラでは、冷蔵室(棚とドアポケット)、冷凍室下段、野菜室の撮影が可能

冷蔵室専用の冷却器/ファンと冷凍室・野菜室用の冷却器/ファンを独立させた構造は、、冷蔵室専用の冷却器の温度を高めにしておけるため、全体としてエネルギー消費の抑制につながる。再生プラスチックの利用、ノンフロン冷媒の採用なども環境を配慮した取り組みだ。

  • 冷蔵室専用の冷却器/ファンと冷凍室・野菜室用の冷却器/ファンを独立させた構造

    冷蔵室専用の冷却器/ファンと冷凍室・野菜室用の冷却器/ファンを独立させた構造