UL Solutionsは3月21日(現地時間)、展開中のベンチマークスイート「Procyon」において、生成AI性能の評価に対応する「Procyon AI Image Generation Benchmark」を発表した。3月25日(日本ではおそらく26日)に利用可能になる。

  • ベンチマーク「Procyon」に生成AIワークロード追加 - ONNX DirectML・NVIDIA TensorRT・Intel OpenVINO対応

昨今のデバイスには推論専用ハードウェアが搭載されていることを受け、Procyondでは「AI Inference benchmark」を提供してきた。しかし生成AIの興隆が続いていることを反映し、今夏新たに「Procyon AI Image Generation Benchmark」として画像生成パフォーマンスの速度計測に対応。従来提供してきたワークロードは「UL Procyon AI Computer Vision Benchmark」へと改称され、画像認識におけるAI性能の計測を継続してサポートする。

Procyon AI Image Generation Benchmarkでは、もっともシビアな性能が要求されるStable Diffusion XLテストと、ミッドレンジ向けのStable Diffusion 1.5を選択でき、いずれもfp16における性能評価を実施する。

搭載するデバイス・システムのソフトウェア構成に幅広く対応している点も大きな特徴。DirectMLを使用したONNXランタイムからNVIDIA TensorRT、Intel OpenVINOををサポートし、さらに将来的にはさらに多くの推論エンジンへのサポートを追加していくと述べている。