VAIOは2023年8月22日、VAIO認定整備品PC事業を発表しました。「VAIOのモノの良さは認めるし、興味があるけど少々お高い」と躊躇しているコスパ重視のユーザーにも手が届く価格での提供となります。

単なる中古パソコンではなく安曇野工場で動作確認と再整備が行われます。単にクリーニング&バッテリー交換だけにとどまらず、キーボード・タッチパッド・パームレスト・ACアダプタが新品パーツに交換されたもの(逆に言えばボトムカバー、液晶、メインボードが中古状態)という状態での提供になります。

日本ではあまりなじみがありませんが「Refurbished PC(再整備品)」のさらに上位と言え、新品と同じく「購入後14日以内の返品対応&一年保証」という中古パソコンに留まらないプレミアム製品となります。

最新製品ではないもののVAIOを使ってみたいという方の選択肢の一つになるでしょう。

  • 認定中古品に関しては、画像のパーツが新品に交換されます。目につくところ、触るところは新品なので品質面で安心感があります

 第一弾として登場するのが2020年1月モデルのSX14(型名VJS142)/SX12(型名VJS122)でSX14が117800円、SX12が102800円という価格となります。

 中古パソコンは一般に程度によって価格が上下しますが、整備され新品パーツに交換されていることから、価格は固定となります。購入はVAIO直営ストアのみで実際に商品を確認できませんが、安曇野工場でのメンテナンスがなされているので問題ないでしょう。なお、Windowsはマイクロソフトとの契約上Windows10(最終バージョンとなる22H2)のプリインストールとなります。

 今後登場する認定整備品も三世代前以降の製品を扱うとの事でした。あまり新しいと新品との差別化が難しいでしょうし、VAIOのホンネは「これでVAIOの良さを知って、次は新製品を購入して欲しい」というところではないでしょうか?

 なお、今回の取り組みはフェーズ1となり、VAIOは業者を通じて中古PCを仕入れて主に個人向けに月50台程度を上限に販売しますが、来年度にはフェーズ2に入り、月200台にアップ。フェーズ3ではリースバックを使用することで企業向けにも販売を広げ月1000台規模にするという計画になっています。