2022年11月25日から11月27日の3日間にわたり、千葉県千葉市の日本カレット倉庫にて、ゲーム機持ち込み型イベント「C4 LAN GARAGE #2」が開催されました。

「C4 LAN GARAGE」は、大型LANパーティの「C4 LAN」からスピンアウトした小規模イベント。ステージやブースを設けず、PCやゲーム機を持ち込むBYOC(Bring Your Own Carrier)席のみで構成されるシンプルなLANパーティで、今回が2度目の開催となります。

記事の前半では、「C4 LAN GARAGE #2」の初日の模様をお伝えするレポートを、記事の後半では、C4 LAN実行委員会の代表を務める小林泰平さんへのインタビューをお届けします。

倉庫が建ち並ぶなか、突如現れるLANパーティの空間

「C4 LAN GARAGE #2」の会場は、前回と同じ日本カレット倉庫。「C4 LAN」を運営するニチカレ株式会社の自社倉庫を活用して開催されています。

私は会場最寄りの稲毛駅まで電車で向かい、稲毛駅からはバスに乗って「団地東」で下車しました。そこから徒歩10分ほどで会場に到着します。バスを降りてから少し歩く必要があるので、駅からタクシーを利用する参加者も多いようです。

会場付近は工業団地で、たくさんの倉庫が建ち並ぶエリア。しかし、ひとたび会場に足を踏み入れれば、そこにはゲーマーたちが集うLANパーティの空間が広がります。

  • 倉庫が建ち並ぶなか歩いていくと、会場の日本カレット倉庫に到着

  • おなじみの「ENTER ONLY FOR GAMERS」の看板がお出迎え

  • 階段をのぼって、会場になっている3階へ向かうと……

  • BYOC席がずらりと並ぶ、LANパーティの光景が広がる

イベント初日は、恒例の「開幕の儀」からスタート。eスポーツキャスターの馬人さんがMCを務めました。いつもの「C4 LAN」であれば、LANケーブルを片手に持った“LANNER”がさっそうと現れるところですが、今回はその代理として、スペシャルゲストの鈴木ノリアキさんが駆けつけました。

BYOC席のみで構成される「C4 LAN GARAGE」では、ステージは設けられていないものの、会場前方のスクリーンとフリーエリアを使ってイベントを行うことができます。初日は見ることができませんでしたが、2日目以降では、いくつかのコミュニティの企画がスクリーンに映し出されました。

「開幕の儀」が終了すると、照明が落とされ、暗い空間になります。そして、USBで接続するLEDテープライトが各席でカラフルな光を発していました。このテープライトはBYOC席の購入者に1つずつ配布されたもの。これがLANパーティらしい会場の雰囲気をつくるのに一役買っていました。

また、会場にはBYOC席が並ぶ3階のメインフロアのほか、2階にボードゲームエリアや飲食・休憩エリアといった、リラックスして過ごせるスペースも用意されていました。

  • スペシャルゲストの鈴木ノリアキさんと、MCの馬人さん

  • 会場前方のスクリーンと、その前に用意されたフリーイベントエリア

  • 自由にレイアウトして使うことができるLEDテープライト

  • 2階と3階の会場マップ

  • 受付横のショップでは、「C4 LAN」オフィシャルグッズを販売

  • 2階には、まったり遊べるボードゲームエリアが用意されていた

  • 豊富な種類のボードゲームから、自由に選んで遊ぶことができる

  • 2階の奥のスペースに設けられた、食事や休憩のためのエリア

常連はもちろん、新たなコミュニティからの参加も続々

全63席が用意されたBYOC席には、「C4 LAN」の常連コミュニティから、今回初めて参加した新たなコミュニティまで、さまざまな方々が参加していました。取材に訪れた初日にお話することができた、いくつかのコミュニティを紹介します。

まず、会場の入り口すぐの席で存在感をアピールしていたのは、『Starcraft 2』をプレイするスタクラコミュニティ。初回の「C4 LAN」から参加し続けている、常連コミュニティです。『Starcraft 2』の魅力を広めるため、初心者を歓迎しており、声をかければ教えてもらいながらプレイできます。

続いては、『Counter-Strike: Global Offensive(CS:GO)』のプレイヤーが集う、通称CS:GO村。前回の「C4 LAN 2022 SUMMER」では、参加者が2名のみだったことから、公式Twitterで過疎の危機を訴え、大きな反響を呼びました。今回の参加は3名に増えており、次回はさらに人数を増やして参加したいと意気込んでいました。

  • 会場入り口すぐの目に留まる席でプレイしていたスタクラコミュニティ

  • 今回参加していたスタクラコミュニティの皆さん

  • 皆さんが手に持っていたるは、スタクラコミュニティDiscordへのお誘い

  • CS:GO村の人口を増やすべく呼びかけているMamEさん

そして今回、新たに参加していたのは、『League of Legends』(以下、LoL)のコミュニティです。この日は、国内公式プロリーグ「League of Legends Japan League」(以下、LJL)のキャスターであるkatsudionさんとJaegerさん、そして「LJL Academy League」で実況解説を務めたwatanekoさんとsyouryuさんが参加し、持ち込み企画の配信を行っていました。

LoLコミュニティの皆さんは、今まで「C4 LAN」に興味はあったものの、大会スケジュールの都合で参加できないことが多く、今回が初めての参加になったそうです。katsudionさんやJaegerさんにとって、出演者ではなく参加者としてオフラインイベントに参加するのは数年ぶりだったようで、久々の機会を存分に楽しんでいました。

次回の「C4 LAN」も、大会スケジュール次第では、ぜひまたLoLコミュニティとして参加したいとのこと。katsudionさんからは、「現地に集まって横に並んでプレイするのは、オンラインとはまた違った楽しさがあります。想像以上におもしろいので、一度ぜひ体験してみてほしいです」とLoLプレイヤーに向けたメッセージをいただきました。

  • 持ち込み企画「全チャンピオン引くまでやめないARAM」を配信するLoLコミュニティ

  • LoLコミュニティのsyouryuさん、katsudionさん、Jaegerさん、watanekoさん

ゲームタイトルごとのコミュニティだけではなく、学生団体での参加もありました。愛知県の大学生を中心に活動する、中部学生eスポーツ協会「C-sea」の皆さんです。彼らは、静岡で開催された前回の「C4 LAN」に参加したことをきっかけに、LANパーティのおもしろさを知り、自ら学生主催のLANパーティを開催したのだといいます。

彼らが企画・運営したLANパーティ「NOVICE」は、愛知県のAichi Sky Expoにて開催されたeスポーツイベント「AICHI IMPACT! 2022」内で行われました。席は50席、来場者数は計66名と、この「C4 LAN GARAGE」と変わらない規模での開催だったというので驚きです。

遠方からの参加にも関わらず、「C-sea」からは9名が参加し、さまざまなゲームを楽しんでいました。「C4 LAN」の参加者は社会人が中心のイメージがありますが、こうして学生が参加しているのを見ると、着々とLANパーティの裾野が広がっていることを感じます。

  • 写真左側に並んでいるのが、「C-sea」の皆さんが参加する席

  • 団体を代表して取材に応じてくれた「C-sea」の2人