エミライは、一時的に出荷を中止していたFiiO Electronicsのオーディオ製品「BTA30 Pro」、「BTR5 2021」の2機種について、製品の生産が再開されたため、1月14日から国内での製品出荷を再開。あわせて価格を約10%値上げすると発表した。

  • BTA30 Pro

BTA30 ProはBluetooth送受信機能を備えた据え置き型のDAC/DDCで、BTR5 2021は2.5mmバランス出力に対応したポータブルタイプのBluetoothヘッドホンアンプ。エミライでは、「世界的な部材供給不足と原材料費の高騰の影響を受けメーカーの生産が滞っている」として、2021年12月から両製品の受注を一時的に停止していた。

製品の生産再開にあたり、「世界的な部品供給不足の影響による原材料費の高騰により本国出荷価格の改定が行われた」とのこと。これにより、国内の出荷価格についても約10%の値上げを実施する。改定後の店頭予想価格については、同社の両製品のWebサイトでいずれも17,820円前後と表記している。

  • BTR5 2021

BTA30 ProはUSB Type-C端子や光/同軸デジタル入力を備え、テレビやオーディオプレーヤー、PCなどのサウンドをBTA30 Proを介してBluetooth対応のワイヤレスヘッドホン/イヤホン、ワイヤレススピーカーに送信可能。また、スマートフォンやオーディオプレーヤーの音楽をBTA30 Proでワイヤレス受信し、RCAアナログ出力や光/同軸デジタル出力につないだスピーカーやアンプなどで聞くこともできる。

DACチップはESS Technology製「ES9038Q2M」。USB入力は最高384kHz/32bitまでのPCMとDSD256(11.2MHz)までのDoP出力に対応する。Bluetooth 5.0に準拠し、対応コーデックとして、送信時はaptXに加え、低遅延なaptX LLや、ハイレゾ相当の音質に対応するaptX HDとLDACをサポート(LDACは光/同軸デジタル/USB入力時に利用可能)。受信時はAAC/aptX/aptX HD/LDACに対応する。

BTR5 2021はスマートフォンなどと組み合わせて使え、PCと有線接続してUSB DACとしても使える。ヘッドホン出力は3.5mmステレオミニのシングルエンドと2.5mmバランスを各1基装備。Bluetooth 5.0に準拠し、対応コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX Low Latency、aptX HD、LDAC。

ESS Technology製の新しいDAC+アンプ統合型チップ「ES9219C」、XMOS製USBコントローラーIC「XUF208」を搭載し、384kHz/32bitまでのPCM再生と、DSD256(11.2MHz)までのネイティブ再生に対応する。