Blender Foundationは11月15日、3DCGソフトウェア「Blender」における次期メジャーアップデート「Blender 3.0」について新しい情報を公開した。この中で、AMD Radeon 6000シリーズにおける性能向上について言及されている。
Blenderは無料でも利用できる3DCG制作ソフトウェア。現行バージョンではレンダリングエンジンに「Cycles」を採用しており、次期Blender 3.0ではこれを大きく刷新。AMD HIP(Heterogeneous-computing Interface for Portability) APIを用いてAMD GPUでのレンダリングを強化し、AMDグラフィックスにおける全ての機能強化を利用できるようにするという。
開発にはあたってAMDと密接に協力したとしており、Blender 3.0の正式リリースを予定している12月中にはさらなる情報を公開するとのこと。互換性のあるAMD GPUはAMD RDNA以降のアーキテクチャを採用する製品となっており、以下のGPUではAMDで検証を実施済み。
- AMD Radeon PRO W6800
- AMD Radeon 6900 XT
- AMD Radeon 6800 XT
- AMD Radeon 6800
- AMD Radeon 6700 XT
- AMD Radeon 6600 XT
- AMD Radeon 6600
なお、AMD GPUでの新レンダリングエンジンの利用には、ダウンロードページで配布中のベータ版「Blender 3.0.0」に加え、AMD Radeon向けベータ版ドライバ「Radeon Software 21.40 Beta for Blender」のインストールも必須。Blender 3.0のベータ版自体はNVIDIA GPU搭載システムなどでも利用できる。