エミライは、FiiO ElectronicsのUSB DAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「Q3 2021」を10月22日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は19,800円前後を見込む。
USB DAC機能を内蔵したポータブルヘッドホンアンプで、2020年発売の「Q3」が各量販店で販売終了となっていることから、実質的な後継機種と見られる。
THXの特許技術であるフィードフォワード方式のアンプ回路「THX AAA」を搭載。従来のアンプ回路の欠点であったゼロクロス歪を効果的に除去し、高出力時にも低歪みを追求。Q3 2021では「高純度でカラーレーションのない音色」を実現した。
主な仕様はQ3を踏襲しており、DACチップはAKM(旭化成エレクトロニクス)の32bit 2chプレミアムDAC「AK4462」、XMOS製USBインタフェースには「XUF208」を採用。ハイレゾ音源の入力に対応し、最大768kHz/32bitまでのPCMと、DSD512(22MHz)をサポートする。
44.1kHz系、48kHz系の2基の水晶発振器を組み合わせたデュアル・クリスタル・オシレーターや、DACとは独立したローパスフィルター回路を搭載。ゲインや帯域外フィルターを切り替えられるマルチファンクションボタンを備える。最大6dBの低域強化が可能なBASSブースト機能も利用できる。
2.5mm/3.5mm/4.4mmのヘッドホン出力を装備。シングルエンドよりもバランス出力が優先され、4.4mmと2.5mmを同時接続したときは出力を停止する仕様。なお、3.5mm端子はライン入力を兼ねており、外部信号を検知すると自動的にライン入力モードに切り替わる。このとき、ヘッドホン出力は4.4mm/2.5mmバランス出力端子のみ使える。
音量の左右不均等を解決し、微細な音量調節を可能とするADCボリュームコントロール機能を搭載。小ステップでの音量をより正確に調節できるという。ボリュームノブ脇には、再生中のファイルのサンプリング周波数がひと目で識別できるRGBインジケーターを備えている。
USB Type-C端子を備えており、付属のUSBケーブルでiOSデバイスやAndroidデバイスに接続し、スマホやPCのサウンドを向上させられるという。ボディは高剛性の総アルミ製で、スマートフォンと重ねて運用することを想定した3重シールドで電波干渉からオーディオ回路を保護する。
容量1,800mAhの内蔵バッテリーを搭載し、連続使用時間はUSB入力でシングルエンド出力時が最大10時間、バランス出力時は最大8.5時間。CHARGEスイッチを搭載し、USBケーブル接続時にQ3内蔵バッテリーの充電する/しないを選べる。
本体サイズは105×59×12.5mm(縦×横×厚み)、重さは約110g(内蔵バッテリーを含む)。USB-C to CケーブルやUSB-C to Lightningケーブル、3.5mmラインケーブル、ラバーバンドなどが付属する。