ローランドは、BOSSブランドより、マイクや楽器から入力した短い演奏フレーズを次々に重ねて録音/再生しながら、1人でアンサンブルのようなパフォーマンスが行える「LOOP STATION」の新モデル「RC-505mkII」と「RC-600」を2021年11月に発売する。市場想定価格はともに66,000円前後となる模様。

  • RC-505mkII(左)とRC-600(右)

今回発売となる「RC-505mkII」は、その名の通り、「RC-505」の後継モデル。高音質と優れた操作性によりワールドスタンダードなモデルとして人気を博していたが、機能面を強化して、テーブルトップルーパーのフラッグシップとしての登場となった。「RC-600」は、同時使用可能なステレオ6トラックを備えたフロアタイプルーパーのフラッグシップモデルだ。

ともにクラス最高峰の32ビットAD/DAを搭載し、32ビット浮動小数点演算処理による高音質を実現している。エフェクトは、新採用のハーモニーFXやエレクトリックFXを含む、「INPUT FX」49種類と「TRACK FX」53種類を用意。「INPUT FX」と「TRACK FX」、それぞれ4種類のエフェクトを同時に使用できる。入出力も強化され、ファンタム電源対応の2系統のマイク入力、2系統のステレオ入力と、3系統のステレオ出力を装備。3系統のステレオ出力は、6つのモノラル出力としても使用可能で、用途に応じた再生環境を構築できる。200種類以上を内蔵するリズムパターンはループしたフレーズと完全に同期。さらに、新たに搭載した16種類のドラムキットとの組み合わせにより、よりリアルで躍動感のあるビートメイクが行える。

「RC-505mkII」で使用できる5つのステレオトラックは、独立したボリュームフェーダーとコントロールを装備。ボリュームフェーダーには耐久性の優れた新フェーダーが採用されている。各トラックに装備された「FXボタン」と「TRACKボタン」には、任意の機能を設定でき、ボタンを押すだけで使用したい機能に素早くアクセスできる。サイズはW420×H67×D234mm。質量は1.8kg。本体のほか、ACアダプターなどが付属する。

「RC-600」は9つのフットスイッチに対して任意のパラメーターを割り当てられ、例えば、コンパクトタイプのルーパー「RC-1」をシンプルに6台並べるのと同等のセットアップや、手前の6つのスイッチで各トラックを呼び出し、「録音」、「再生」、「停止」は常に特定のスイッチを使用することで安定した操作を実現するなど、プレーヤーのスタイルに合わせたセットアップが可能となっている。カスタムLCDは、ループの同期状態や各トラックの音量表示など、状況に応じた設定が可能で、トラックの状態を表示するループ・インジケーターとともに、プレーヤーのパフォーマンスをサポートしてくれる。サイズはW435×H66×D163mm。質量は2.4kg。本体のほか、本体のほか、ACアダプターなどが付属する。